(第41回)大学別就職人気企業ランキング(京都大学編)

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●首都圏では人気のソニー、14位に低迷

 現在、志望している業界(3つまで選択可)
 業界を3つ選択しなかった学生もおり、1人当たりの平均業界選択数は2.86業界。
回答者の学科系統を見てみると、全体の44%を「化学系」、25%を「土木・建築系」が占めているため、この2つの系統色の強い結果となっていることを、最初にお断りしておく。そのため、他大学との単純比較ではなく、あくまでも参考程度にとどめていただければ幸いである。

 まず、最も志望者が多かった業界は、圧倒的に「化学」。2位の「医薬品・化粧品」の2倍近い得票となっている。「化学系」学生の9割以上が、専攻が直結する「化学」業界を志望している。2位の「医薬品・化粧品」も「化学系」学生の5割の支持を集める結果となった。両業界とも、「化学系」以外では周辺学科に当たる「生物・農学系」「環境系」学生からの得票を稼いだ。3位には、「土木・建築系」の4割、「電気・電子系」「環境系」のそれぞれ3割の学生から支持された「エネルギー」がランクインした。

 その他の業界では、「食品・食料品」「繊維」「建設・住宅」「運輸・輸送」といったところが、「化学系」「土木・建築系」になじみのある業界として上位に来ており、一般的には人気の高いはずの「総合電機・家電」は8位にとどまっている。ただし、「電気・電子系」「機械系」「情報・通信系」だけに限ってみれば、やはり「総合電機・家電」がダントツの人気であり、「電気・電子系」の6割以上が志望している。これらの学科系統では、次いで「自動車・輸送用機器」「電子部品」「エネルギー」といったところが支持されている。
 首都圏では人気の高い「シンクタンク・コンサルタント」は、「土木・建築系」「環境系」の学生からの支持はあるものの、その他の専攻学生からはそれほどでもないようだ。同じく「情報処理・ソフトウェア」も、「電気・電子系」「情報・通信系」学生の回答が少なかったとはいえ、中下位に低迷している。近い傾向は大阪大学でもみられており、やはりこれは関西地区の特徴といえるであろう。

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