(第10回)数学大国江戸の日本~算聖関孝和~(その1)

●和算のスーパースター関孝和

江戸時代、鎖国中の日本には「和算」という日本独自の数学がありました。
 西洋数学とはまったく違う道筋をたどり、世界最先端のレベルに発展した日本独自の数学です。
 一人の和算家、関孝和が誕生します。ニュートンやライプニッツとほぼ同時期に活躍し、独創的な解法を次々と生みだした和算のスーパースターです。

当時の江戸には、人気作家の井原西鶴や十返舎一九を遙かに凌ぐベストセラーがありました。寺小屋の教科書として普及した驚異の数学書『塵劫記』(吉田光由著、1631年)、庶民が数学に興味をもつきっかけを与えた、和算普及の原典です。

当時、問題がとけると解答を「算額」と呼ばれる絵馬にして神社仏閣に奉納するようになりました。「算額奉納」という、風習です。

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