アラフィフ女性の9割が悩む「謎の不調」の正体 実は男もかかる「更年期」マンガで徹底解説!

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実は、ここに更年期の不調をうまく乗り切り、さらに人生後半を最高にハッピーにするためのヒントがあります。トラブルばかりと思われる更年期、やり方次第で大きなチャンスに変えられるんです。

『はじめまして更年期』(青春出版社)。書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

そのために、必要なのは、体の変化の知識を得ること。事前に知って備えることで、今以上に人生を好転させることもできるんです。

というわけで、大切なことは、「40代以降、女性ホルモンは急降下する」と知っておくこと。

これを知っているだけでも、何も知らずに不意打ちをくらうより、心身のダメージはずっと少なくなります。

次のグラフにあるように、35歳以降、それまで女性の機能を円滑に働かせるために分泌されてきた女性ホルモンは徐々に低下していきます。そして、45歳ころからストーンと急降下。

(出典:『はじめまして更年期』より)

この時期、およそ9割の女性が心身の不調を感じます。閉経の前後5年、45〜55歳ころに訪れるこの激動期が「更年期」です。

更年期は決して「女性だけ」の悩みじゃない

ちなみに、男性にも更年期はあります。ただ男性の場合はグラフからもわかるように、男性ホルモンの減少がゆるやか。70歳でも20歳の半分ほどの男性ホルモンがあるのです。

男女で比べると、いかに女性ホルモンの減り方が激しいかが一目瞭然。このホルモンの大変動期は、女性なら誰もが通る道。外見若々しくても、どんなに健康に気をつかっても、たとえ恋をしてときめいていても……この、ダイナミックな変化は避けては通れないのです。

永田 京子 NPO法人ちぇぶら代表理事

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ながた きょうこ / Kyouko Nagata

演劇活動後、ピラティスや整体、経絡などの東洋医学を学ぶ。インストラクターとして活動する中、40代の女性たちから聞く不調の悩みや、自身の母が更年期障害でうつになった経験から、更年期を迎える女性の健康サポートを目的とした「ちぇぶら」を設立。1000名を超える女性たちや医師の調査協力をもとに“更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。全国の企業や医療機関、官公庁、海外などで講演を行い、国内外で延べ2万人が受講。また、YouTube「ちぇぶらチャンネル」や漫才など、ユーモアある取り組みで更年期ケアをわかりやすく楽しく伝えている。

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