リクナビ「エントリーあおり」の実態とは? 揺らぐ“就活サイトナンバーワン”ブランド

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「100社一括エントリー」「内定獲得した先輩に追いつく!」

“エントリーあおり”の実態を調査するため、3月末にリクナビ2015に登録してみたところ、その一括エントリー推しの勢いに驚いた。「まとめてエントリー」ボタンが、あらゆるメニューに設置されているのだ。

最初に現れたのはユーザー登録の直後。氏名と大学名、連絡先を入力するとすぐに、「続いて、気になる業界の人気企業ランキングにまとめてエントリーして、就活をはじめよう!」と案内され、「食品」「広告」など業界名がランキング形式で表示される。業界名をクリックすると、数十社の社名がずらり。その上にでかでかと置かれた「送信」ボタンから、それらの企業にまとめてエントリーするよう案内される。

この画面をやり過ごし、リクナビトップページを表示してもなお、一括エントリーボタンはさまざまな場所で待ち構えている。たとえば、「あなたの行動・志向にあわせておすすめ100社をピックアップ」というメニューや、「あなたの同期が直近エントリーした企業一覧」「あなた向けのもれなくエントリーしておきたい企業特集」などで、それぞれ、100社前後に「まとめてエントリー」できるボタンが大きく配置されている。

しかし、まだ氏名と学校名しか登録していない段階で、「行動・志向にあわせた」お勧め100社が表示されるには驚いた。いったい、どんな行動・志向を見ているのだろうか……。

「CHECK【まもなく終了】エントリー締切間近の企業」「○○さんがエントリーしていない企業で締切間近の企業だけをピックアップ!【お急ぎください】」など、急いでエントリーするよう促すメニューも盛りだくさん。クリックするとこれまた100社単位で一括エントリーできるようになっている。

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