【産業天気図・コンビニ】国内消費頭打ちで軒並み減益、「曇天」の中くすぶる再編機運

予想天気
  09年10月~10年3月    10年4月~9月

コンビニ業界は2009年10月~10年3月は「雨」、10年4月~10年9月は一段改善でも「曇り」にとどまる見通しだ。

08年に貢献したタスポ特需が一巡することに加え、不況から消費者の低価格指向が進み、コンビニ各社の採算を圧迫している。特に09年3~8月期(上期)は、天候不順で好採算の夏商材が不振だったことや店舗支援費などがかさんだことから、各社とも大幅営業減益となっている。10年2月期通期でも、最大手セブン−イレブン・ジャパン(セブン&アイホールディングス<3382>傘下)の営業利益が前期比5.7%減、コンビニ業界3位のファミリーマート<8028>が同10・4%減となる見込み。中堅コンビニのなかには、下期の利益がほぼゼロという企業もある。

10年4~9月に一段改善を見込まれるのは、天候平準化と弁当・総菜類での差別化、調達面でのスケールメリット発揮などによるもの。ただ消費者の低価格指向から、国内既存店はマイナスが続く懸念。本格的な回復に向けては、海外市場開拓がこれまで以上に注目されるだろう。

厳しい環境の中、業界では合従連衡の動きが盛んだ。11月、ファミリーマートが業界7位のエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)を120億円で買収し、10年春から2年かけてブランドをファミリーマートに一本化することが明らかになった。東京都に店舗が集中しているam/pmの身売り先に関しては、先にローソン<2651>に決まっていたがブランド一本化で合意ができず破談となっていただけに、ファミリーマートの交渉勝ちといえる。

ローソンも10年3月、生鮮コンビニの九九プラス<3338>を完全子会社化。資金力ある大手各社と中堅以下との体力格差は開くばかりだ。10年もこういった同業買収による大型再編が起こる余地はある。さらにセブン&アイが12月、チケット販売最大手のぴあを持分会社化しチケット販売を強化したような、業界の枠組みを超えた拡大の動きも出るかもしれない。
(高橋 志津子)

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