コロナ禍で「iPad」がついに最強ツールになった 会議から娯楽まであらゆるシーンで使える

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「比較的、手に入れやすい価格で、さまざまな機能がついていてたいていの人のニーズを満たすというのだから、まさにツボだ」と、ニューヨーク・タイムズ社の製品テストなどを扱うメディア「ワイヤカッター」のライターであるニック・ガイは言う。

だから新しいiPhone SEも、たとえ処理速度とカメラの性能が向上していたとしても今は買い時ではないかもしれない。そもそも、家の外に出られないのにいいカメラがあったところで仕方ない。

ビデオ会議には欠かせない存在

実のところ、コロナ禍の最中にテック製品の購入を勧めるのはやや気が引ける。だが、手持ちの機器では前述の分野のいずれかにおける自分のニーズを満たせないなら、そしてつぎ込む金があるなら、実用性の高いiPadはお勧めできる数少ない機器の1つだ(アップルからコメントは得られなかった)。

私はブラックフライデーのセールで100ドル割引でiPadを購入した。この数週間、実に便利に使っている。私がiPadをパンデミック時代のガジェットと呼ぶ理由はここにある。

もともとはビデオ会議アプリを頻繁に使うタイプではなかったのだが、今回のパンデミックではほぼ誰もが、大切な人や仕事相手とビデオ会議をすることを余儀なくされている。

当初、私は会社支給のノートパソコンのほうがビデオ会議はやりやすいと思っていた。画面の角度が変えられるからだ。だが1週間もすると、ノートパソコンを使ったビデオ会議の欠点が見えてきた。とにかく”電気食い”なのだ。30分間、グーグル・ハンドアウトを使ってビデオ通話すると、私のノートパソコンのバッテリーは25%も目減りするのだ。

おまけに今いちばん人気のビデオ通話アプリであるズームは、セキュリティ上の大きな脆弱性がいくつも発見されている。ただしこれはパソコンの話であって、iPadのようなモバイル機器は関係ない。モバイル用のアプリはパソコンよりも厳しく制限された環境で動いており、限られたデータにしかアクセスできないようになっているからだ。

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