「コロナ疲れ」を引き寄せないための7つの習慣 気持ちが不安定になっている人が増えている

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実際に、現時点で体調が悪いわけではないが「恐怖で眠れない」といった訴えや、とにかく「イライラしてしまう」「集中できない」といった、気持ちが不安定になっている訴えが多く聞かれます。また、すべてのことに過敏に反応してしまうといった過剰反応が起きているのも事実です。

スーパーから購入したものをすべて消毒する人の動画を見ましたが、予防するに越したことはないとしても、そこまでするには、相当のエネルギーと手間がかかります。家族の中でも、それを実行したい人と、そこまでする必要がないと思う人がいる場合に、争う種になってしまうこともしばしばです。

外出を極力減らすためにオンラインショップの利用も増えていると思いますが、外から持ち込まれるものすべてに拒否反応を示すケースも出ています。そうなると自給自足でもしない限り、食べるものにも事欠いてしまうということになりかねません。この件がなかったとしても、いつ何時どんなことが起きるか誰にもわかりません。

不安や心配を抱えていてもある程度のところで気持ちの折り合いをつけて生活をしていかないと、気持ちの切り替えが難しい環境の中で追いつめられてしまいます。

気持ちが切り替えられないと、パニックを起こします。特に疾患のない健康な心であっても、パニックに相当する小さい波は誰にでもあります。普段は、時間と共に気持ちを切り替えて収めることができても、今はその手立てが少ないと言わざるをえません。

経済不安から使途で生じる問題も

お取り寄せで、食卓に変化をつけるのは気分転換にもなりますし、栄養が偏らないようにさまざまな食材を食べるのも、大いに推奨できるのですが、ここに仕事が立ち行かなくなったりすることでの経済不安が重なると、お金を使うことに不安を感じてしまい逆効果になります。

「金銭的な余裕がないのに何やっているんだ!?」と家族間でのトラブルになったり、他人の場合は、「余裕のある人はいいよね」と怒りにさえ変わってしまいます。SNSなどは、ほんの一部の切り取りにすぎないのですが、それがすべてと受け止めてしまう傾向もあるため、怒りは増幅します。怒りの感情が生じると相手を攻撃するようになり、人間関係さえ崩壊させてしまうことも度々です。

知り合いから、SNSにびっくりするくらい攻撃的なコメントを入れられてしまい困惑したといった話も見聞きするようになりました。そういった相手の本性がわかり、ここで人間関係を清算できるという割り切りもあるとは思いますが、今まで築いてきた関係性を一時の感情で壊してしまうのはやはり避けたいところです。

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