スズキとVW包括提携、鈴木修会長「フォルクスワーゲンとはイコールパートナー」両社首脳会見内容

スズキとVW包括提携、鈴木修会長「フォルクスワーゲンとはイコールパートナー」両社首脳会見内容

スズキは9日、独フォルクスワーゲン(VW)と包括的提携に基本合意をしたと発表した。両社首脳による発表会見が東京都内で行われた。質疑応答も含め全容を掲載する。

鈴木修・スズキ会長兼社長

「リーマンショック以来、全体の経済が落ち込み大きいが、なかでも、日本の自動車産業への影響は(輸出が大きかっただけに)大きかった。

生き残りをかけて戦っていくためにどうしたらいいのかと考えていたところ、VWから「一緒にやらないか」と誘いを受けて、今日を迎えた、という状況である。スズキは数量こそ230万台を年間で生産・販売しているが、開発分野については率直に言って、遅れをとっていることもある。それと同時に、スズキの持ち味としては、小さな車をコストをなるべく下げて作っていくことについては一応、自信を持っている。そういう意味から、インドはじめアジア関係に工場を持って力を出してもいる。

そういうスズキの良さとマイナスの面を両方を何とかカバーしなくちゃいかん、ということで、今日の決意をしたところだ。環境技術というか、ハイブリッド、ディーゼル、電気自動車などと同時に、現在のガソリンエンジンの燃費を良くすることが業界にとってもスズキにとってももう少し努力もすべきだったとも実は思っている。車体の軽量化ももちろんあるだろうが、そこはVWに力を借りたいとも実は考えている。

せっかくのこういう機会なので、お互いに理解を深めつつ共同で作業を続けたい。1981年に米ゼネラル・モーターズ(GM)と提携して、まさかこういう事態を迎えると思っていなかった。GMには車作りにご指導をいただいたが、2006年に20%の(スズキ)株式を売却されることになり、そのあたりで包括的提携関係は終わった、と理解した。

スズキの基本的な問題として、VWとどう力と合わせていくかだが、提携の基本としては、スズキ株の19・9%を持っていただく。これは金庫株をお譲りする。およそ2000億円近いお金になるのだが、私どものほうもVW株を売買価格の50%をめどにして--1000億円程度になるが--持たせていただく。しかし、VW株が非常に品薄で浮動株がほとんどないので、当面500億円程度の株式を保有する方向で考えている。

役員の派遣はないが、スズキ、VW双方の本社に事務所をおいて、情報交換を迅速にしていきたい。海外のメーカーと提携することはそれぞれの言葉も違う、風俗、習慣も違うから、一番大切なのはトップ同士の信頼関係が第1だ。よく話し合うことが重要で、人間対人間、ハートとハートだ」

マルティン・ヴィンターコルン フォルクスワーゲン(VW)会長

「本日は両社にとって偉大な日だ。長期的・戦略的なパートナーシップを提携した。世界でリーダーシップをもつ2つの自動車メーカーが、共に未来の挑戦課題に立ち向かおうとしている。VWは19.9%スズキに出資する。また、逆にスズキもVWに出資をする。

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