前澤友作スタートトゥデイ社長 流行感度の高い層に強いアパレル通販サイトです

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前澤友作スタートトゥデイ社長 流行感度の高い層に強いアパレル通販サイトです

Q:サイトの特徴はなんですか

A:主力の「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」は、アパレル専門のネット通販サイトで、いわゆるショッピングモールサイトです。ネット販売の受託と当社自身による仕入れ販売を手掛けています。強みは、ユナイテッドアローズやシップス、ビームスなどの有力セレクトショップのネット通販を独占的に手掛けていることです。流行感度が高く、個性を重視する顧客層に対するネット通販サイトとしては圧倒的なシェアを持っています。取扱いブランドは680あり、市場として想定されるブランドほぼすべてを網羅していると言っていいと思います。
 商品写真の撮影、サイト制作、商品管理、物流など、社内一貫体制を築いていることも当社の特徴です。外注を多用するネット通販業界に対して、社内一貫体制をとることで、サイトの差別化、効率的な運営を実現しています。

Q:出店者とはどのように関係を強化をしていますか

A:有力出店者とは、専用の情報システムを構築し、販売情報だけでなく在庫・物流情報も共有するなど関係を深めています。アパレル業界は在庫削減が大きな課題ですが、当社がネット通販機能、情報・物流機能を提供することで、出店者は収益アップを期待できます。単なるネット販売だけでなく、総合的な関係を築くことでライバルサイトへの流出を防げます。

Q:創業のきっかけは

A:バンド活動をするかたわら、1995年に個人で始めた輸入CDのカタログ通販が源流です。2000年にこれをネット通販化し、その秋にアパレルも始めました。自分で商品を仕入れ、サイトで販売しました。17のアパレル通販サイトを立ち上げ、04年にそれらをモール化し、ZOZOTOWNをオープンしました。

Q:今後の見通しは

A:対象市場のネット通販比率はまだ3%程度にとどまっており、今後10%程度までの上昇は十分期待できます。増資資金を充当して、物流能力の拡張を進めているところです。現在の商品処理能力は、商品販売高ベースで年間160億円ですが、3月からは350億円、09年3月以降は500億円までアップする予定です。中期的には、受託販売400億円、自社販売100億円を目指しています。PCサイトの機能強化や、モバイルの本格展開などを進める予定です。

まえざわ・ゆうさく●1975年生まれ。高校卒業後、バンド活動をしながら千葉の実家でCDのカタログ通販を始める。2000年アパレルネット通販に進出し、スタートトゥデイ設立、代表取締役就任。

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