イオンが「宇宙戦艦ヤマト」衣料を限定販売、ジーンズ、機能性肌着などに続き独自企画で衣料品強化

イオンが「宇宙戦艦ヤマト」衣料を限定販売、ジーンズ、機能性肌着などに続き独自企画で衣料品強化

総合スーパー(GMS)最大手のイオンが、懐かしの人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」とのコラボレーション衣料を発売する。劇場版アニメ「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」(東宝系)の上映が始まる12月12日から、全国のジャスコ53店のみでの限定販売となる。今夏、業界最安値ジーンズをヒットさせたイオンは、話題性のある衣料の投入で消費不況下の客足を刺激する狙いだ。

商品は紳士用下着(980円)やライダーズジャケット(5800円)、パーカー(1500円)など。1970~80年代に人気を集めたヤマトとコラボした理由について、山田彦夫・イオンリテール衣料商品本部長は「当時のファンはちょうど40~50代で、ジャスコのメイン客層の年代と重なる」と話している。

イオンは8月中旬、当時の業界最安値の880円ジーンズを発売したのを皮切りに、同価格で紳士用ドレスシャツやネクタイなどを売り出した。さらに、フリースや機能性肌着「ヒートファクト」の拡大展開など、今下期(9月~10年2月期)を中心に次々と衣料品の新商品を打ち出している。

衣料の粗利率は30%台後半と、食品(粗利率約25%)などに比べ高く、GMSにとっては利益の源泉。年末商戦を含む12月に話題性のある衣料を投入することで、「来店頻度の高い食料品のお客さまに、衣料品売り場にも足を運んでもらう」(山田道重・イオントップバリュ衣料商品企画開発部長)考えだ。

イオンは今10年2月期、低価格訴求による集客力向上と売り上げ確保を目指している。10月までの既存店客数は前年同期比0.8%増に踏みとどまり、前年割れが続出する業界では確かに健闘しているといえるだろう。だが、横ばい程度の客足では、値下げによる売り上げ目減りを補うには至らないのも事実。

「東洋経済オンライン」は下表のとおり、イオンの今期営業利益を会社計画(1300億~1400億円)から独自に減額した1180億円程度にとどまると見ている。今回のヤマトとのコラボ衣料のような、他社品と明確に差別化できる商品をいかに継続的に展開し、低価格競争の業界で頭一つ抜き出ることができるかが今後の注目点といえそうだ。(鈴木良英)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)   営業収益  営業利益 経常利益  当期利益
連本2009.02  5,230,786 124,373 126,030 -2,760
連本2010.02予 5,200,000 118,000 118,000 4,800
連本2011.02予 5,270,000 135,000 135,000 36,000
連中2009.08  2,526,681 35,497 32,077 -14,681
連中2010.08予 2,540,000 40,000 40,000 15,000
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2009.02  -3.6 17 
連本2010.02予 6.3 17 
連本2011.02予 47.1 17 
連中2009.08  -19.2 0 
連中2010.08予 19.6 0 
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