ローソンの飛躍を宣言した新社長の重責

12年ぶりのトップ交代、新浪CEOは会長に

新浪剛史CEO(左)がトップに就いたのは2002年5月。次期ローソン社長となる玉塚元一COO(右)は、同年11月にファーストリテイリングの社長に就任している。

「新浪がまいてきた種を育て、ローソンを飛躍させるのが私の任務」――。3月24日の社長交代会見で、次期社長となる玉塚元一COO(最高執行責任者)はこう述べた。2002年からトップとして指揮を執ってきた新浪剛史CEO(最高経営責任者)は、体制変更する5月末以降、代表権を持たない会長に就く。

国内コンビニ業界では、最大手セブン-イレブンが利益規模、店舗数ともに独走し、3位のファミリーマートも積極的な出店を続けるなど、競争が一段と激しくなっている。そうした中、11期連続で営業増益を達成してきた新浪氏の成長路線を継承できるかどうか、新社長の手腕が問われる。

 ユニクロからローソンへ

ローソン入社前、玉塚氏は「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングに7年間在籍。うち3年間は社長として、フリース大流行後の反動に苦戦する同社の立て直しを図った。05年に会社を去った時、柳井正会長兼社長との確執がうわさされたが、今回の会見では「(柳井社長から)商売の原理原則を学んだ」と語った。

ポイントカードから得られる購買情報をフル活用する(撮影:ヒダキトモコ)

その後、企業再生会社の取締役を経て、10年11月に顧問としてローソンへ入社。11年3月からはCOOとなり、ヒット商品となった「黄金チキン」の開発や、店内厨房の導入を進めるなど、コンビニ事業の強化に尽くしてきた。

今後、特に力を入れようとしているのが購買行動のデータ分析だ。ポイントカード「Ponta」を活用したデータ分析では、昨年から個店ごとの動向もつぶさに調べている。客層や売り上げの8割以上を占めるヘビーユーザーがいつ何を買うかなど、より精度の高い分析を行い、消費者のニーズにあった店作りを進める。

また新規出店にもこの購買データを生かし、健康志向に狙いをつけた「ナチュラルローソン」や、2月に1店舗目がオープンした生鮮品強化型店舗「ローソンマート」など、地域にあった店舗を展開する。

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