世界中どこでも「同じユニクロ」を目指す

柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長に聞く

――10月に販売開始した「+J(プラスジェイ)」ブランドの商品は、国内外で大反響を呼んでいます。この新ブランドをどのように育てていくのですか。

われわれがやりたいことは、革新的なこととか、卓越性のようなことです。それができていたから「+J」は、日本だけでなく、世界中で反響が大きかったと思います。われわれがグローバルブランド化していくうえでは、非常にプラスになったんじゃないかな。

今後、+Jについては基本的に独自展開する気はありません。というのは、+Jはユニクロがよりよくなるために展開しているからです。+Jは本当に服が好きな人がすごくいい服だと思っているような要素が入っています。

こうした要素をユニクロで実施するとしたら、どういうことなのかというのを考えて、今のユニクロで、足りない部分を高めていくということが必要です。

グローバル化には本当に強い点で勝負すること

――ロンドン、ニューヨークに続きパリにも旗艦店を出されましたね。海外店舗が急増していますが、ユニクロにとってのグローバル戦略とは何でしょうか。

真剣にグローバル化しようと思ったら、われわれの本当に強い点で勝負することです。それには世界中どこに行っても同じユニクロにならないといけない。これを「グローバルワン」と言っています。最終的にはグループ会社、世界中どこに行っても同じFRグループの基準で経営していかないといけないと思います。

たとえば、われわれがフランスに行って、フランスの小売業とか、フランスのSPAと同じことをするんだったら、わざわざ苦労して日本から行くことはないのです。ロンドンで失敗してそれに初めて気づいた。そういうことは期待されていない。

ただ日本人がいちばん不得意なグローバル化をしようということなので大変です。絶対にそれをやるという意志がないかぎり、できないと思う。今から海外で成長していこうと思ったら、全社の8割とか9割の人間が外国人になると思います。

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