老舗和菓子店の「あめ」が変貌、斬新なデザインで大当たり


 1857年創業、「金鍔(きんつば)」など伝統的な和菓子店で知られる榮太樓(えいたろう)總本鋪。その老舗が伊勢丹新宿店で展開するあめ専門店「あめや えいたろう」が人気だ。これまでにはない斬新なデザインが目を引く。今年3月のホワイトデーに発売したリップグロスをかたどった液状の「スイートリップ」は発売1カ月であめとしては異例の5万個を販売。その後も、1日200~300個のペースで売れている。

きっかけは伊勢丹新宿店の食品フロアの改装。ファッション性を重視した改装が進む中で、もともと出店していた榮太樓でも、若い女性が集まる業態への転換が迫られた。そこで着目したのが他の和菓子店では取り扱いのなかった「あめ」。デザイナーなど女性2人が中心となり、「老舗の重みにとらわれず、見せ方に徹底的にこだわった」(大場美貴・商品企画部あめや えいたろう推進課長)。内装もカラフルなあめが引き立つ白に統一し2007年2月に新店舗が誕生した。

あまりの変貌ぶりに社内には懐疑的な声もあったが売上高は、毎年2割増ペースで成長。「ほかの和菓子店が前年割れの中、驚異的な数字。他店舗からの出店要請もひっきりなしだ」と伊勢丹の食品営業部和菓子担当バイヤー、松永朗氏も驚く。手作業の行程が多いため当面は新宿店のみの展開となるが、老舗の新定番となるか注目だ。

(麻田真衣 =週刊東洋経済)

関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
JR九州“脱鉄道”の成算

今年、上場を果たしたJR九州。豪華寝台列車「ななつ星in九州」は話題になった。しかし、人口減少などもあって鉄道事業の先行きは暗い。成長は非鉄道事業の成否に懸かっている。