(第37回)大学別就職人気企業ランキング(東京工業大学編)

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 現時点で、就職したい(就職してもいい)と思う企業(5社まで選択可)
※こちらの回答に当たっては、用意した候補企業リスト約800社から選択するほか、自由に社名を記入することもできる形式とした。
 総投票数は1491票。5社すべてを記入しなかった学生もおり、1人当たりの平均回答社数は3.95社。
 東京工業大学で最も人気を集めたのは、ソニー。志望業界調査で「総合電機・家電」は57票であったが、ソニーはそれを上回る得票となった。VAIOのイメージから、「コンピュータ・通信機器」として投票した学生もいたのかもしれない。3位のパナソニックをはじめ、東芝も8位にランクイン。ベスト10以外に目を向けても16位にキヤノン、18位に日立製作所、20位にシャープが食い込むなど、過去の東工大生の就職先実績からも予想できた「総合電機・家電」の大手が高い人気となった。
 志望業界調査で最多の票数を集めた「化学」からは、富士フイルムが4位、旭化成グループが6位、三菱化学が10位と、ベスト10内に3社がランクイン。ベスト10以外でも、東レが13位、花王と三井化学が同数で22位を分け合うなど健闘が目立った。富士フイルムは、最近CM等での露出が増えている、「化粧品」会社としての側面から得票を伸ばしたと推測される。
 志望業界調査で2位だった「情報処理・ソフトウエア」では、13位にマイクロソフト、16位にNTTデータ、30位に新日鉄ソリューションズがランクイン。いずれも採用活動に熱心に取り組む企業が顔をそろえた。
 その他、志望業界調査で上位を占めた業界の顔ぶれを見てみると、不況期に人気が高くなるインフラ系から、7位に東京電力、12位にJR東海、18位にJR東日本がランクインした。理工系の非メーカー就職先の代表格となった「シンクタンク・コンサルタント」では、2位に野村総合研究所、30位にアクセンチュアと、こちらも業界を代表する企業が顔をそろえた。
 一方、採用数・就職人気ともに、これまでものづくり業界の代表格だった「自動車・輸送機器」は、トヨタ自動車22位、本田技研工業26位と、エコカーブームで業績は少しずつ回復基調とは言われながらも、まだまだ人気の回復にまでは至っていないようだ。
 その他、今回発表の30位には入っていないが、大手総合商社の三井物産と三菱商事はともに37位、金融では第一生命保険とみずほフィナンシャルグループがともに41位という結果になった。

 次回は大阪大学の学生の就職意識をリポートする。

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