銀座線渋谷駅「6日間運休」で挑む工事の全貌 ホームを表参道寄りに130m移設、幅も広く

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今回、6日間電車をストップさせて工事する理由は、もともと線路があった場所に新ホームを造る必要があるためだ。2本ある既存の線路を撤去してそれぞれ外側に移設し、線路の間に幅約12mの新ホームを設置する。

作業は12月27日の終電が終わった後、28日の0時56分に開始。6日間で延べ5000人が24時間体制で工事を続ける。おおむね最初の3日間で線路を移設し、その後の3日間で空いたスペースにホームを造る予定だ。

28日朝の時点での進捗は順調で、「線路の撤去はすべて終わり、早いところではホームの土台になる支柱を立てる作業を始めている」(西川技術課長)。新ホームは五輪開催までにホームドアを設置する予定のため、「ホームを支える鉄骨と、その上に載せるコンクリートの土台をこの期間内にしっかりと造ることが工事のポイント」と話す。

難しいのは「屋根があること」

西川技術課長によると、今回の工事でとくに難しいのは2点。1つは工事箇所の一部がJR埼京線の線路上にかかっていることで、「絶対に落下物がないように徹底的に対策し、とくに重要な作業については同線の走らない深夜に行う」という。

そしてもう1つは、ホームとなる部分を覆う屋根の存在だ。

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