話題の「セカイカメラ」って何だ? 空間にデジタル付箋を残そう


 初めての場所を訪れたら、まず携帯電話をかざして情報収集--。そんな近未来を予感させるのが、ITベンチャーの頓智ドット(本社・新宿区)が開発したソフトウエア「セカイカメラ」。 iPhone用のアプリとして無料公開したところ、4日間でダウンロード数が10万件を突破するという注目度の高さだ。

“付箋”を空間に張り付ける感覚で、ランドマークの解説や「このレストランはおいしい」といった口コミを、自由に書き込んで情報交換できる。文章や画像データを「エアタグ」と呼ばれる付箋にすると、GPS(全地球測位システム)などで位置情報と関連づける。その位置でiPhoneをかざすと、誰でもエアタグを読み書きできる仕組みだ。現実とデジタル情報を重ねる、拡張現実(AR)技術の一種である。

ビジネス用途の可能性も広がりつつある。国内外の博物館で展示品の解説に試験導入するほか、スペインの高級ブランド・ロエベも商品紹介に活用。アンドロイドOS端末にも近く対応する見通しで、「流通や観光産業などで情報のプラットフォームに活用できる」(頓智の井口尊仁CEO)と期待を込める。携帯キャリアではauもAR技術を活用した新サービスを開発中で、セカイカメラが先鞭をつけたARは新しいトレンドとなりそうだ。

(杉本りうこ =週刊東洋経済)

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