パナソニック、法人向け堅牢スマホ発売

3メートルの高さから、コンクリートに落ちても可

2月24日、パナソニックは、防水・防塵対応で過酷な環境で利用できるスマートフォンを法人向けに発売すると発表した。写真は都内の商品発表会で同日撮影(2014年 ロイター/Reiji Murai)

[東京 24日 ロイター] - パナソニック<6752.T>は24日、防水・防塵対応で過酷な環境で利用できるスマートフォンを法人向けに発売すると発表した。

堅牢なタブレット端末「タフパッド」シリーズの追加モデルとして、音声通話機能を搭載した2機種を開発。6月中旬から国内で先行販売し、米欧市場でも展開していく。

パナソニックは昨秋、NTTドコモ<9437.T>向けなど国内の個人向けスマホから撤退。スマホ事業は法人向けに特化して、得意の堅牢シリーズの端末を開発して再参入する方針を示していた。

発売するスマホは5型の液晶を搭載。3メートルの高さからコンクリートに落としても壊れず、液晶画面は400グラムの鋼球を80センチの高さから衝突させても動作を続け、1.5メートルの水圧に30分耐える。低温・高温テストもクリアし、工事現場や火災現場など過酷な業務環境での利用を想定。

国内市場において、マイクロソフト のOS「Windows Embedded 8」を搭載した「FZ-E1」を6月中旬に、グーグル のアンドロイドOSを搭載した「FZ―X1」を8月中旬に、それぞれ投入する。想定価格は13万円前後とした。

音声通話ができる点でスマホに分類されるが、堅牢タブレットで法人需要を開拓してきた同社では「音声通話が可能なタフパッド(タブレット)」(原田秀昭ITプロダクツ事業部長)として販売促進する。

同社は1996年から、落下衝撃やホコリに強い頑丈なノートパソコン「タフブック」を海外を中心に販売し、工事現場や警察消防など法人需要を取り込んできた。これに加え、2012年6月から、頑丈なタブレット端末「タフパッド」シリーズを発売し、これまで、10.1型と7型に加え、20型の大型サイズを投入し、計5機種を市場投入した。

タフパッドシリーズの13年度までの販売累計は10万台程度。 新たに投入する2機種のスマホを加え、14年度は20万台、15年度は30万台、16年度は40万台の販売を計画し、16年度までに累計100万台(うちスマホは2-3割)の販売を目指していく。

東京都内で記者会見した宮部義幸常務は、同社のスマホ事業について「規模ではなく顧客の1つ1つの要望に緻密に応えるビジネス」と述べ、パソコン事業の延長として収益を拡大していく方針を示した。同社の携帯事業は、フィチャ―フォン(従来型携帯)に集中して赤字解消を目指す。

(村井令二)

 

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