過熱する太陽光住宅商戦 “実質無料”販売まで出現!《特集・不動産/建設》


 「この家ください」。展示場で太陽光発電システム(PV)を備えたモデルハウスを指名する顧客--。業界関係者は驚きを込めて、今の太陽光住宅ブームを語る。

戸建て住宅トップの積水ハウスの今年2~7月のPV住宅受注件数は2800戸を突破した。半年で2008年度実績の約2000戸を超過し、今年度の6000戸目標を上回る勢いだ。新築戸建住宅受注に占めるPV搭載比率は直近では50%に達する。「来年度に計画する1万戸の達成も大丈夫」と自信をのぞかせる。

PV住宅で先頭を走る積水化学工業は、4~8月末のキャンペーン期間中のPV受注(既築住宅向け含む)が5000戸に達した。新築住宅でのPV搭載比率も76%と、前年度の52%から急上昇している。

今年4~6月期の国内住宅用の太陽電池出荷量は8万3260キロワットで今年1~3月期比4割増。05年7~9月期の7万0549キロワットを抜き、四半期の最高記録を塗り替えた。国への太陽光発電補助金申請件数も今年1~3月期が2万2501件、4~6月期1万8973件に対し、7~9月期は9月23日現在で2万8845件と、高い伸びが続いている。

今年1月の国のPV購入補助金復活、各自治体の独自補助金創設、電力会社の太陽光余剰電力買い取り開始とPV住宅には追い風が吹く。消費者は格安でPVを購入でき、光熱費も大きく削減できるようになった。PVの初期費用回収期間も劇的に短くなり、消費者の間で「家を買うなら太陽光発電を入れなきゃ損」という意識が強まっているのだ。

住宅業界も太陽光ブーム一色の様相。ミサワホームは7キロワット超、大和ハウス工業は6キロワット超と大型のPVが搭載可能な新住宅を開発、パナホームは割安パッケージ限定モデルを投入するなど商品開発に力を注ぐ。

拡販の最強の武器としての値引き合戦にはさらに熱が入る。

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