引責観測も飛び出すスターフライヤーの苦境

赤字転落の中堅エアラインに襲いかかる"3つの敵"

スターフライヤーは業績悪化の乱気流から抜け出すことができるか(写真:アフロ)

黒を基調とした内外装。スタイリッシュな革張りシートを配し、座席間隔も広めに取ることなどで、特徴を出してきたスターフライヤー。北九州空港を拠点とする中堅エアラインが、正念場を迎えている。

「スターフライヤー社長退任へ、赤字見通しで経営刷新」

2月20日、ある全国紙の九州地方版の朝刊1面に、スターフライヤーが2013年度に大幅赤字へ転落する見通しとなった責任を取って、米原慎一社長が退任する意向を固めた、という内容の記事が踊った。

この報道に対し、スターフライヤーは「当社の代表取締役の辞任に関する報道がありましたが、現時点で具体的な決定事実はございません」と、お決まりのコメントを発表。同社の広報担当者によると、2月20日夕方時点では「本当に何も決議されていない」という。

ただ、米原社長は最近の記者会見で業績悪化の経営責任について言及しており、退任観測は根も葉もない話でもない。何より、こうした報道が飛び出すこと自体、スターフライヤーが抜き差しならない状況に追い込まれていることを象徴している。

今年度は巨額赤字に転落

同社は今年度、本業の儲けを示す営業損益が33億円の赤字に陥る見通しだ(前2012年度は310万円の黒字)。純損益も33億円の赤字を見込んでいる(前年度は2億8700万円の黒字)。深刻なのは、売上高が327億円と前年度の251億円から約3割も伸びるにもかかわらず、売上高の1割にも匹敵する巨額の赤字を強いられる点だ。

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