ベンチャーに行って年収アップできますか?

キャリア相談 【Vol.27】

 何かにつけ不確実性の高い現代。一生安泰の仕事も、未来永劫つぶれない企業も存在しない。自分の仕事に明日があるのか――それをつねに考えておかないといけない時代だ。 この連載では、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談を募集。外資系金融、コンサル、ライブドア、企業再生コンサルなどを渡り歩き、数多くの業界やスタートアップに精通する塩野誠・経営共創基盤(IGPI)パートナーに、実践的なアドバイスをしてもらう。

テクノロジー関係者で溢れる会場、女性も多い
【vol.27】ベンチャー企業でどうしたら財産をつくれますか?
 毎回、興味深く拝見しております。
 私は、事業会社で経営企画の仕事をしている36歳のサラリーマンです。これまでの経歴は、新卒で大手システム会社のミドル部門を2年、ベンチャー企業の経営企画で約3年、現職の大手企業で経営企画、財務を6年といった経歴です。
 ここ9年くらいは、経営企画でM&A、資金調達(エクイティ、デット)、広報IRやその時々の特命業務を行っており、いわゆるライン業務をしておりません。事業会社にはいろいろなトラブルや特命業務はつきものなので、重宝がられている面もあります。
 一方で現在年収800万円程度で、今後も多少は上がっていく可能性はあるものの、劇的な上昇というのは望めません。また特にライン業務についていないため、いわゆるポジションを上げていくのが難しいという面もあります。毎年のパフォーマンスで多少の基本給の上昇(月額2万~3万円)と賞与は増加するのですが、ポジション的に昇進というのは今のままだとあまり見込めないような気がしています。
 そこで年収アップおよびポジションのアップを狙って、上場前のベンチャー企業への転職を検討しています。そして、お尋ねしたいのですが、私のような経歴で上場前のベンチャー企業でニーズはありますでしょうか。もしくはどういうステージの企業でニーズがあるでしょうか。もっとも「上場前のベンチャー」といっても、その目利きは難しいことは承知しておりますが、そもそも次のキャリアとしてどういう可能性があるのかをよく検討しておきたいということもあります。
 私としてはあまり仕事内容にこだわりはなく、できればIPOなどに携わり、金銭的にもポジション的にもアップし、将来的には早期にリタイアできるくらいの資産を築きたいと思っています。
スノーマン(会社員)

ひとりで意思決定した経験があるか

東京が雪国化した中、羽田空港で足止めをくらってトム・ハンクスの気持ちを完璧に理解した後に、サンフランシスコのカフェでこの原稿を書いています。昨日、筆者が訪れたTechcrunch Crunchies AwardsではヤフーCEOのマリッサ・メイヤー氏が登壇していましたが、彼女は1975年生まれの38歳とのこと、筆者も、もうちょっと頑張ろう、とじっと手を見たところでした。

昨日のカンファレンスでは「サンフランシスコ、シリコンバレーのIT関係者だけが儲けていないで、もっと地域コミュニティに貢献しようぜ」というのがわりと大きなメッセージであり、日本のスタートアップ業界にも「儲けすぎてごめんなさい、ファイナンスなんていりません、地域貢献します」という時代がいつの日か来てほしいものだと思った次第です。

そんな地域貢献の大切さを知った昨今ですが、今回はベンチャー企業に行って、財産と地位を成したい、大手事業会社で経営企画にかかわる36歳の方からのご質問です。質問者の方は上場前のベンチャー企業に行くことによって、月額数万円の基本給上昇の世界から個人資産数億円の世界へ跳びたいとおっしゃっています。

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