(第35回)2011年度新卒採用が始まった(前編)

(第35回)2011年度新卒採用が始まった(前編)

採用プロドットコム株式会社
 10月1日、就職情報会社が運営する2011年卒生向けの就職ナビが一斉に正式オープンした。6月上旬よりプレオープンしていたものの、これまではインターンシップ情報や、事前準備として昨年度の企業情報が閲覧できるに過ぎなかった。今回の正式オープンで、2011年卒生向けの採用情報が公開されるとともに、企業へのプレエントリー受付が開始された。これに合わせるように各企業のホームページでも採用情報ページが2011年度版に更新され、いよいよ学生にとっての就職活動本番期が到来した。
  採用プロドットコムでは、本番期直前の9月中旬、企業の採用担当者を対象に、2011年度新卒採用数の予測と合わせて、学生と親へのメッセージを聞いてみた。今回から2回にわたり、その結果を報告していきたい。これから就職活動を始める学生諸君と、その親御さんにもぜひご一読いただきたい。

●2011年度の就職活動は「就職氷河期再来」になるのか

 まずは、採用担当者に聞いた2011年度新卒採用数の予測についての結果を見ていただきたい。
【質問】2011年度の新卒採用数の増減を教えてください。
※質問時点では採用予定数の計画は未定と思われる。あくまでも担当者の予測として回答を求めた。
 この時期、採用予定数がすでに確定している企業はほとんどなく、あくまでもご回答いただいた採用担当者個人の予測という前提となることをお断りしておく。結果をみると、約6割が2010年度と「ほぼ同規模」と回答し、「減少」「採用中止」の合計で26%あるが、「増加」との回答も10%あり、その差は16%に過ぎない。現段階では予測の域を出ないものの、2011年度の就職環境は2010年度と比べて良くないのはほぼ間違いないだろうが、極端な悪化はないだろう。
  求人倍率でみた場合、2010年卒では1.62倍(リクルートワークス研究所調べ)あり、超氷河期と呼ばれた2000年卒の0.99倍や、1996年卒の1.08倍あたりまで下がることは考えづらく、「就職氷河期再来」とはならないと考える。ただし、内定を複数取れる学生とまったく取れない学生の二極化がより顕著になるのは間違いないだろう。理由としては、不況により企業の厳選採用の姿勢がより強まるだろうこと(採用計画数未達でも採用基準を下げてまで採用しようとしない)、大学への進学率が大きく伸び、大学全入時代となって質的な幅が下に広がったこと、さらに少子化、ゆとり教育の影響などで学力や競争意識の低下が起こっていることなども挙げられるが、より重要なのは、学生の偏った大手企業志向、リアルなコミュニケーションを避ける傾向、そして親が子どもに逃げ道を与えやすいことだ。

 今回は、採用担当者から寄せられた「学生」へのメッセージを紹介していく。(次回は「親」へのメッセージを紹介する)

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