寝ても疲れがとれない人がすべき「3つのこと」 血流を改善してスムーズに眠れる体になる

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また、「第二の心臓」と呼ばれる、血の巡りに大きくかかわっている“ふくらはぎ”にアプローチすることでも、全身の血流の改善が期待できます。

普段、運動をする習慣がない人は、家で簡単にできる筋力トレーニング、スクワットから始めましょう。

毎日たった6回のスクワットからでいい

スクワットは、1種目だけで「人間に必要な筋肉すべてに効く」と言っていいくらい、幅広い筋肉を使う運動です。脚の筋肉はもちろん、腹筋や背筋、体幹をフルに使うトレーニング種目なのです。運動習慣のない人が、よく眠れるようになるために何か1つ筋力トレーニングを始めるとしたら、スクワット以上にいいチョイスはありません。

このスクワットを、毎日6回からでいいので、チャレンジしてみましょう。

『誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠®メソッド』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

「たった6回でいいの?」と驚かれるかもしれませんが、運動習慣をつけるためのポイントは、まずは簡単であることです。

濃縮睡眠に必要な筋肉をつけるためには、まずは簡単なことでいいから運動をはじめること。そして、運動を習慣化することを第一に考えましょう。

スクワットは誰でもやったことがある運動ではありますが、正しいやり方は意外と知られていません。効果は抜群なだけに、スクワットは間違ったフォームで行うとひざや腰を痛めやすい運動でもあります。

ここでは、効果が高く、体に負担をかけない正しいスクワットのやり方を紹介します。次の6つのポイントを意識しながら取り組んでみてください。

<正しいスクワットのやり方>
①足は肩幅か、肩幅より少し広いくらいに開く
②ゆっくりしゃがみ、ゆっくり立ち上がる。スロースクワットが効果的
③しゃがむ際、膝がつま先より前に出ないようにすると膝を痛めない
④膝を前に出さずに、お尻をうしろに出す。いすに座るイメージで
⑤猫背や腰を反らすのはN G。まっすぐしゃがみ、立ち上がる
⑥呼吸を止めない。しゃがみながら息を吸い、立ち上がりながら吐く

 

これらのストレッチと運動を、毎日の習慣に取り入れてみてください。きっと、入眠から30分以内に深い眠りにスムーズに入っていける体になるでしょう。

松本 美栄 睡眠セラピスト、睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」オーナー

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まつもと みえ / Mie Matsumoto

美容師、発毛クリニック勤務などを経て、2013年表参道に姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」をオープン。開業当初、1人で業務をこなしていたため、睡眠不足になり体を壊す。それがきっかけで、短時間で疲れをとるための睡眠法を研究しはじめる。自らを実験台にさまざまな方法を試した結果、睡眠の効率を極限まで上げ、短時間で疲れをとるメソッド「濃縮睡眠」を開発。そのメソッドを自身のサロンで提供しはじめたところ、経営者や士業など、多忙を極めるビジネスパーソンの間で評判になる。現在は、サロンでの施術や座学の提供のほか、企業での講演やセミナーも行っており、これまでに延べ5000人以上の睡眠に関する悩みを解決してきた。

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