挑戦 我がロマン 鈴木敏文著

挑戦 我がロマン 鈴木敏文著

著者は、「真の競争相手は目まぐるしく変化する顧客ニーズそのもの」を経営理念にして、新興スーパーを7つの事業領域を展開する国内最大の流通コングロマリットに育て上げた。

日本で初めてのコンビニ、セブン−イレブン、その本家の再建、商品の単品管理、イトーヨーカ堂の「業革」、銀行業への参入、買収による百貨店の強化、そしてディスカウントストア再参入など、果敢な挑戦を経て成長する姿は、流通業界に激震を与えた。また「死に筋排除」をはじめ、新常識の発信源でもあった。

著者の活動は自社だけにとどまらず、経済界代表として政府の諮問会合にも参加。前回の金融危機の際、銀行への公的資本注入を進言して注目されてもいる。

さて、現在の激変期、著者は顧客ニーズの変化をどう読んでいるのか。残念ながら本書の「改革のドラマ」からではその内容はわからないが、新たな挑戦に乗り出すのは確かなようだ。

日本経済新聞出版社 1680円

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