米下院が債務上限引き上げ法案可決

12日にも上院で審議へ

2月11日、米下院は連邦債務上限を2015年3月までの1年間無条件で引き上げる法案を僅差で可決した。ワシントンの連邦議会議事堂で1月撮影(2014年 ロイター/Jim Bourg)

[ワシントン 11日 ロイター] -米下院は11日、連邦債務上限を2015年3月までの1年間無条件で引き上げる法案を僅差で可決した。法案は上院に送付され、12日にも審議が始まる可能性がある。

下院での採決結果は賛成221票、反対201票。下院に在籍する共和党の232議員のうち、賛成票を投じたのはわずか28議員。民主党は193議員が賛成票を投じた。

過去3年にわたり、債務上限引き上げを財政協議の材料に使い譲歩を引き出してきた共和党にとり、オバマ大統領が求めていた付帯条件なしの上限引き上げに応じたことは、大きな方針転換となる。

ルー財務長官は、債務上限の引き上げで合意が成立しなければ27日にも借り入れ手段が尽きると警告していた。上院で週内に法案が可決すれば、かなり余裕を持って上限を引き上げることが可能になる。

共和党のベイナー下院議長は当初、退役軍人向け年金の削減見直しを条件にすることを目指していたが、党内で十分な支持が得られなかった。

議長は今回の決定を遺憾としているが、共和党にとっては、11月の議会選を控え、困難かつ意見が対立する問題はいったん棚上げにし、オバマ政権が始動でつまずいた医療保険改革制度(オバマケア)に選挙戦の焦点を絞ることが可能になる。

ベイナー議長は自身を含め、共和党は法案可決に必要な「最低限の支持票」しか投じないとし、民主党が大半の賛成票を確保する必要があると言明した。また、交渉に応じないオバマ大統領をあらためて批判した。

共和党が検討していた退役軍人向け年金の削減見直しをめぐっては、保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」系の保守派メンバーの多くが反対し支持が広がらなかった経緯があり、議長が党内の意見をまとめきれていない事情が浮かぶ。

民主党のホイヤー下院院内幹事は記者団に対し、ベイナー議長が提出する法案を支持するとし、少なくとも民主党から180の支持票を確保できるとの見通しを示していた。

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