離婚しても、元気なママが一番 青天の霹靂離婚から、天才バカボンへ

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食育で健全な精神や人格を育もう

もし私が育児をやり直せるなら、読書習慣を身につけさせることと、食育に力を注ぎたいです。

「食」は人に良いと書くのですね。栄養面や身体の発育面だけでなく、精神や人格の発育には、化学調味料や保存料が入った「お袋の味」ではなく、母親が真心こめて整えた食卓が欠かせないというのは、いろんな分野での研究で証明されています。

何をどのように、誰と食べるかが重要なのだそうです。個食や孤食ではわがままで協調性のない、すぐ切れる性格を作るというデータは有名ですね。

学校の教員である知人の場合は2人の園児を育てる生活が始まった時に、「食べさせることだけは手抜きをしない」と自分に誓ったそうです。その日の夕食のかたづけ時に翌日のお弁当と夕食の下ごしらえをするので、母子3人の夕食は母親がバタバタせずとも整います。子供の話をじっくり聞きながらの夕食を大切にしたそうです。まさに「食卓のある家庭」ですね。

時間が薬

一年ほど前に、洋子さんと同じように青天の霹靂離婚をした人ですが、お互いに仕事人間で趣味も違い、時間的にはすれ違いが多かったのですが、信頼関係で結ばれているからと気にもかけなかったそうです。

信頼していただけに「青天の霹靂」後のショックは大きく、「かな~しくて、かな~しくて~」とフォーククルセイダーズの歌ばかりが口に出ると悲しんでいました。

私は「そんな背信者相手の『霹靂』だから、貴女はすぐに『これで、いいのだ~』(天才バカボンのメロディー)を歌うようになるはずだ」とそれを歌いました。半年後には「これでいいのだ~」に変わっていたそうです。「時」は有り難いものです。

中学受験の心配より当面は、洋子さんが元気で明るく優しいママとなり、素直で優しい子に育てることに目標を定められてはいかがですか。その果実は、必ず洋子さんに返ってきますよ。

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ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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