LEON直伝!私服をかっこよくする簡単な方法 モテるビジネスオヤジの作り方 ファッション編

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 草食系、はたまた絶食系とまで言われ、仕事オンリーで疲れたイメージを持たれがちな日本のビジネスマン。しかし、ビジネスとプライベートを両立してこそ、充実した生活が送れるはず。
 と、横を見ると、仕事も遊びもとことん楽しんでいるオヤジがいるではないか。ゴルフに自動車レースに野菜作り!?と、人生を軽やかに楽しみ尽くしている、雑誌『LEON』の西園寺薫・総編集長にその極意を聞いてみた。

ネクタイの結び方も『LEON』流

――総編集長、ネクタイが曲がってますけど……。

これはですね、イタリアのオヤジがよくやっている結び方で、ノット、つまり結び目も剣もちょっとズラすんですよ。まっすぐに結んじゃうと、当たり前すぎてつまらないじゃないですか。『LEON』流に言えば、「ちょいハズし」なんですけど、ファッションは少しでも遊びの要素を取り入れないとつまらないですから、ネクタイの結び方でも遊んでいます。

――失礼しました。『LEON』を見ていると、そういう提案がたくさんありますが、そのアイデアはどこから出てくるのでしょうか?

編集部員は常日頃、イタリアへ行きまして、現地の男たちがなぜカッコイイのかを研究しているんですよ。つまり、地道な研究開発の結果が誌面に表れているということです(笑)。ただ、イタリアのファッションをそのまま持ってきてもつまらないですから、われわれの解釈を加えて、たとえば、日本人の男だったら、こういう“こなし”方がいいだろうと考えて、そのスタイルを提案しています。

――遊びの延長で雑誌ができているのではなく、企業的な戦略と戦術があるということですね。

もちろんそうです。『LEON』といえば、「ちょい不良(ワル)」という言葉が独り歩きして派手な雑誌に思われがちなんですが、実は編集部全員にビジネス感覚をたたき込んでいます。そのうえで緻密な計算をして、強いオリジナリティを打ち出すようにしています。紙媒体は最近ちょっと元気がないですから、その中で生き残っていくためには、日々の地道な努力が必要だと思っています。

ジローラモと海外ロケに行って、美しい女性をはべらせて撮影してるだけじゃないんですよ(笑)。

次ページ『LEON』海外版に秘められた戦略
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