進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ 栃内新著

拡大
縮小
進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ 栃内新著

ダーウィン医学(進化医学)とは病気の意味をヒトの進化の視点から解き明かそうとする学問。たとえば200~300年ぐらい前までの人類は、他の野生動物同様、目の前に食べ物があれば満腹になるまで食べ、なくなれば何日も断食するのが普通だった。そのためヒトの身体も慢性的な飢餓状態に耐えられるよう、すぐに使わなくてもいいエネルギーを体内に蓄えておく性質がある。そうした身体で1日3度規則正しく食事を摂り続けることはいわゆる飽食状態を意味し、それが生活習慣病へとつながる。

著者は北海道大学准教授で理学博士。病気になることは身体にとって意味のあることとし、新しい病気との付き合い方を示唆している。

講談社ブルーバックス 861円

Amazonで見る
楽天で見る

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT