今、株式投資から「降りる」べきか? 山崎 元が読む、ちょっと先のマーケット

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きさらぎ賞は、過去2戦が秀逸なバンドワゴンで

こちらは、春のクラシックシーズンを見据えた3歳馬による希望に満ちた一戦だ。彼らの春は、相場と違って、レーシング・カレンダー通りに確実にやってくる。2011年にはオルフェーヴルも使ったレースだ(勝ち馬はトーセンラーでオルフェーヴルは3着)1分47秒台の時計で決まると、後が楽しみだ。

人気は、ともに2連勝のトーセンスターダムとバンドワゴンの2頭に集中しそうだ。オープン勝ちがあること、2000mの時計がいいこと(京都・阪神のコース差はあるが)で1番人気は前者だろうか、とも思うが、筆者はバンドワゴンを本命に採る。逃げ脚質のせいもあるが、2勝とも着差が大きい点が魅力だ。

 両馬の前走の2着馬は、いずれもその後、京成杯(中山2000m)に出走していて、バンドワゴンに5馬身差をつけられたヴォルシェーブが5着、トーセンスターダムとアタマ差だったアグネスドリームが6着で、差の無い競馬をしている。今回は、間接的な相対比較で有利なバンドワゴンの潜在力に賭けてみたい。

対抗は当然トーセンスターダム、逆転まであり得る単穴は前走のレース振りに見所のある(乗られ方がちぐはぐな割に好走した)ダノンアンビシャスで、何れも京都コースをわが庭と心得ているかのようなディープインパクト産駒だ。連下は未勝利勝ちのタイムが例年のきさらぎ賞の勝ち時計の水準にあるブラックカイト、そしてディープインパクト産駒のサトノルパンまで。

山崎 元 経済評論家

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やまざき はじめ / Hajime Yamazaki

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

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