第2回 こんな課長は外される

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部下から倍返しされる「丸投げ」課長

テレビドラマの半沢直樹のように上司に向かって「やられたらやり返す。倍返しだ」なんてフレーズは現実の職場内の会話ではあり得ない。
 上司にそんなことを言ったら10倍返しのパワハラでメンタル不全にされてしまいそうだが、部下に仕事を丸投げする課長は別の意味で倍返しされることになる。
 効率化追求のこのご時世、上司含めて仕事量に余裕がある組織などほとんどない。丸投げ課長の組織は間違いなく部下が疲弊している。部下の成長を慮って仕事を任せる課長であれば部下の力量を見極め、出来なければ自分が仕事を引き取ることを覚悟している。
 要は自分がやったほうが上手く、早くできるが、部下の成長、1年後の組織生産性向上のため、あえて部下にやらせている。

しかし丸投げ課長は自分の手に負えない仕事を部下に丸投げするので、部下からすると分からなくても相談しようのない仕事を抱えることになる。
 部下なりに一生懸命努力したとしても、その能力の限界を超えた時、どうしようもない状況、まさに倍返しで課長のところにその仕事が戻ってくる。
 まれに、優秀で何とかしようと限界を超えてまで頑張る部下がいると、こういう課長は益々図に乗り、仕事を振ってくる。できる人材が潰され、メンタル不全になる典型的なケースといえる。

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