来場者の多かった「注目の展覧会」上半期TOP10 2019年前半は「フェルメール展」が強かった

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「フェルメール展」(上野の森美術館)の会場外風景
2019年上半期の美術館展覧会を数字で回顧。日本全国の美術館・博物館で行われた展覧会のなかから、入場者数TOP10を紹介する。(※対象展覧会は2019年1月1日〜6月30日の期間に開催されたもので、2018年から会期がまたいでいるものも含む。7月9日時点で回答がなかったもの、ウェブサイト公開不可のもの、入場者数を公表していないものは含まない)

フェルメール、強し。

2018年10月から約4ヶ月にわたって開催された「フェルメール展」(上野の森美術館、2018年10月5日〜2月3日)が、2019年の上半期展覧会入場者数でトップとなった。入場者数は68万3485人で、1日あたり5649人が訪れた計算になる。

同展では、フェルメールの代表作である《牛乳を注ぐ女》(1660頃)をはじめ、過去最多となる9点(期間限定を含む)のフェルメール作品が並び、会期終盤の2019年1月9日~2月3日には、日本初公開となる《取り持ち女》も展示された。

本記事は美術手帖の提供記事です

2008年の「フェルメール展」(東京都美術館、当時の展示点数は7点)では93万人という異例の来場者数を記録したフェルメール。

日時指定入場制というチャレンジングなシステム、あるいは前売り券(一般)で2500円という価格設定もあってか、この数字にはおよばない結果となったが、68万人超えは2016年以降の展覧会で最多。根強いフェルメール人気を裏付けたと言えるだろう。

なお、3位には「フェルメール展」大阪展(大阪市立美術館、2月16日~5月12日)が54万1651人でランクイン。両展をあわせると120万人以上という数字となった。

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