強い組織創りのヒントは、「宗教」にあり 強い経営チーム・組織を創る(その1)

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岡島:飲食店とか多いですよね。

熊谷:そうですよね。10年で大体残っているのは5%未満。20年持っているのは0・数パーセント。これはどういうことかと言うと、基本的にお金を払っているのに、組織というのは続かない。だからすごく本質的なことを見極めて、長く続くための仕組みを作ることがとても大事だと思っています。そういうような考え方で組織作りをしています。ベンチャーに組織は必要、組織がなければ成長しない。でも組織はほとんど続かないから、続くための仕組みを入れていると。これが僕の考え方です。

岡島:ありがとうございます。もう少し伺いたいと思うんですけれども、私がさっき申し上げたように、権限移譲で意思決定を早くしていきたい、だけれどもそうするとバラバラになってしまう。あるいは部分最適みたいなことですよね。組織を最適化していくということによって、だんだん大企業病みたいになってくるのを、こうやって集まったり、理念に戻ったりすることによって、判断軸というものが皆さん揃ってくるというようなことで、考え方は正しいでしょうか。

熊谷:組織はフラットにしたほうがスピードが速くなるのは誰にでもわかることですよね。基本的にはフラットにして権限移譲を図る。ただ、向かう方向とか、判断軸とか、ゴールですね。「何のために会社があるのか?」「会社は多くの方が皆が笑顔になるための道具だから」。そういう自分たちのゴール、何のために会社があるのか、その本質的な存在意義を共有することで間違いがなくなるし、まとまりが維持できるのだと思います。

岡島:あるいは、優先順位とかがはっきりしてきて、皆さんの意思決定が速くなったり、ブレなくなるということでしょうか。

熊谷:おっしゃるとおりです。

※ 続きはこちら:LINTとヤフーに学ぶ、変化に強い組織創り

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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