もらう男性は複雑?義理チョコ専門店が登場 「ブラックサンダー」の新たな販売戦略

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昨年は新宿駅に無料の自販機を設置

そんな状況を打開しようと、有楽製菓は昨年、「一目で義理とわかるチョコ」として大々的に売り出した。新宿駅内に巨大な広告を出すと共に、自動販売機「義理チョコマシーン」を設置したのだ。1日1000缶限定で、義理チョコ缶を無料配布すると、連日長蛇の列ができた。

その成功を踏まえて、今年は東京駅に義理チョコ専門店をオープンした。

会社の屋台骨を支える商品

有楽製菓マーケティング部の山崎美沙氏は、「これまでは運によって売り上げが伸びてきた部分も大きい。より多くの人に知ってもらうために、今後はこちらから仕掛けていく」と意欲を燃やす。

ブラックサンダーの売上高は単純計算で30円×1億3000万個=39億円に上る。有楽製菓の2012年度の売上高は90億円で、ブラックサンダーはまさに会社の屋台骨を支える商品だ。同社は今回の出店を機に、バレンタイン商戦でも稼げるより太い収益柱に育てていく方針。

近い将来、ブラックサンダーが義理チョコの代名詞になる日が来るかもしれない。

田嶌 ななみ 東洋経済 記者

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たじま ななみ / Nanami Tajima

2013年、東洋経済入社。食品業界・電機業界の担当記者を経て、2017年10月より東洋経済オンライン編集部所属。

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