“超男社会”でデキる女が男をいなすコツ

刑事ドラマに学ぶ女性ボスのサバイバル術

 アメリカのドラマのクオリティは、ここ10年で格段にアップしている。地上波をしのぐ勢いで、ケーブル局が質の高いオリジナルドラマを作り、最近ではインターネット配信ドラマも映画並みのクオリティを誇っている。そんなアメリカのドラマを中心に、世界各国の海外ドラマの中から、海外ドラマ・ライターの今祥枝が“大人”のビジネスパーソンに向けて骨太な作品を紹介。話題の新作から過去の秀作まで、独自の視点で斬っていく。週末、自宅で海外ドラマを楽しみながら、グローバルな教養も身に付く!

 

女性が生き残るためにはタフさと忍耐が必要

『クローザー <ファースト·シーズン> コレクターズ·ボックス』(6枚組)1万5750円
発売:販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ

アメリカの映画やドラマを見ていて思うのは、とにかく女性が強い!ということだ。ビジネスシーンでも押しが強く高圧的で、男と対等に渡り合う強い女性がしばしば登場する。時に「そこまで自己主張しなくても……」と思うこともあるが(特に男性はあるはず!)、一方で、こうしたエンタメシーンからみても、基本的にアメリカは保守大国なのだと思わせる描写は少なくない。男性優位の組織における女性の立ち場は厳しく、生き残るためにはタフさと忍耐が必要なのだ。第4回は、クライム・サスペンス『クローザー』を例に、女性の上司と男性の部下の関係性を考えてみたい。

難事件を解決に導く尋問のプロ、ブレンダ(中央)。「ファイナル・シーズン」より

ロサンゼルス市警察(LAPD)本部刑事部に新設された殺人特捜班(後に「重大犯罪課」と改称)のチーフとして、ジョージア州アトランタ市警察からブレンダ・リー・ジョンソン(キーラ・セジウィック)が引き抜かれて赴任してくる。ブレンダはCIAで訓練を受けた尋問のプロで、難事件を解決(クローズ)に導く通称“クローザー”。

たたき上げの刑事たちは、突然やってきた女の上司に猛反発し、全員が異動願いを提出する。彼女を引き抜いた副本部長ポープ(J・K・シモンズ)だけが唯一の味方と思いきや、こちらも複雑な事情がありそうだ。まさに四面楚歌状態のブレンダは、いかにして事件を解決しながら特捜班をまとめていくのか?

次ページ自分に反感を持つ男性部下を味方につける
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