トヨタ、グループで初の1000万台超え 乗用車8社の13年国内生産は2年ぶり減

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1月29日、乗用車8社がまとめた2013年の世界生産によると、国内生産が2年ぶりに前年実績を下回った。写真は東京モーターショーの会場で2013年11月撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 29日 ロイター] -乗用車8社が29日にまとめた2013年の世界生産によると、国内生産が合計で前年比3.5%減の911万0641台となり、2年ぶりに前年実績を下回った。生産拠点の海外移転に伴い輸出が減ったほか、12年9月に終了したエコカー補助金の反動減が響いた。

企業別では、トヨタ自動車<7203.T>の世界生産がダイハツ工業<7262.T>と日野自動車<7205.T>を含むグループ全体で史上初の1000万台超えとなった。

国内生産はトヨタ、日産自動車<7201.T>、ホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>の4社が減少した。補助金の反動減に加え、各社が主力市場の北米など海外に生産を移管したことも背景。国内生産比率の高い富士重工業<7270.T>とマツダ<7261.T>を除く6社の輸出が前年を下回った。

一方、トヨタグループの世界生産は同2.1%増の1011万7274万台となり、世界の自動車メーカーで初の1000万台を突破した。内訳は、国内が同2.9%減の429万0652台、海外が同6.1%増の582万6622台。同社はすでに14年の世界生産として1043万台の計画を発表している。

13年の世界生産はトヨタのほか、ホンダ、日産自、ダイハツ、富士重の5社が過去最高を更新した。富士重を除く4社は生産の現地化が進み、海外生産が伸びた。富士重は国内生産と輸出が過去最高。国内で生産し北米に輸出しているスポーツ型多目的車(SUV)「フォレスター」の好調がけん引した。

 

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