人生を6つの座標軸で考える 

30代で大手商社を辞め、働きながらMBAの勉強ができるグロービス経営大学院をゼロから立ち上げた堀義人さん。  
 このたび『新装版 人生の座標軸』を上梓された堀さんに、一人の人間としての生き方、働き方をお聞きしました。

立場によってバランスを考える

人生を6つの座標軸で考える、という発想はいつ頃から持っておられたのですか。

実は10数年前からお正月の目標設定も6つの座標軸に沿って立てています。僕は堀義人というひとりの男であり、堀家の5人の子どもたちのパパであり、グロービスの代表、学長であり、アジア人であり、地球人。立場によって、表情も目標も違いますから。
 この座標軸を意識して行動してきました。30代・40代はグロービスを作ること、つまり組織人であることに専念したので、50代は日本人として、日本を良くする“ホリノミクス”や、G1サミット(http://g1summit.com/)、ニッポン未来会議(https://www.facebook.com/nipponmiraikaigi)に注力しています。60代はアジア人、地球人としての活動により重点を置きたい。個人としての堀義人は、水泳やスノーボードが大好きであり、パパであり、両親から見れば息子であり、妻から見れば夫。こうした立場のバランスを考えています。

30代、40代と頑張ってきたグロービスの組織づくりは、今では優秀な方々が入ってくださったおかげで、かなりお任せできるようになっている。一方でファミリーは今、最後の山場の時期だと思っています。3人の子どもが小学生で、親の関わりを一番必要としている時期だから。

最近、男性の意識変化も大きいため、家庭人としての堀さんの役割に関心を持つ人も多いです。家族に時間を割くようにしている理由を教えてください。

  以前、お坊さんの話を聞くことがあり、「父親としての役割を果たせ」と言われました。それがきっかけで、親としての立場を意識するようになった。
 僕は、いったん関心を持ったら徹底的に本を読んで調べるくせがあるんですが、この時は、親としての役割に関して、どんなことをするのが大切なのか考えるために、本を10~20冊読みました。その結果分かったのは、親子で接する時間の長さやスキンシップの重要性です。
 また、愛情や、自立した個人に育てることが大事であるということも分かりました。子どもの発達段階によって優先順位は変わってきますが、多くのことにチャレンジし、自分の考えを持てるような子どもになってほしいと思っています。

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