幸運は縁と運とタイミング!

無条件の愛情で育った人は強い

 グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわか らず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、一般的な家庭ながら、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた 著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。

今日は、条件付きでない無償の親の愛が子供を幸せに導く真理や、幸せの多様性について言及してくださった学生さんに学びたいと思います。

【大学院生、Kさんの寄稿文】
 心理学の研究で「無条件に愛情を注いで育てた子供は、条件付きで愛情を注いで育てた子供よりも将来、進学や仕事に成功する傾向がある」というデータが出ています。
 例えば子供が喜ばしく無いことをしても、罵声を浴びせたり殴り飛ばしたりするのではなく、親身になって注意するなど、常に愛情を持って接する事が大事だと思います。心理学の教科書でこれを読んだ時、自分が育てられた環境と照らし合わせてかなり「思い当たる節」がありましたので、私が親になったときには「条件をつけない無償の愛で子供を育てよう」と思いました。
 私の家庭では、仕事でストレスが貯まった父親が、執拗に家族に八つ当たりする時期がありました。子供というのはこういったネガティブな出来事を非常に長く覚えているものなので、その心理的・発育的悪影響は軽視すべきではありません。
 ただ、子供がどう育つかには運もあります。親戚に、例えば勉強が大嫌いで、親の反対を押し切って大学に進学せずにメンテナンス会社に就職した人がいます。機械いじりが大好きな彼は仕事に非常にやりがいを感じていますし、また数年間かけて貯めたお金で趣味のスポーツカーを購入するなど、周囲に「充実した人生を送っている」と公言できる程に人生を楽しんでいます。
 つまり、人の数ほど人生を成功させる方法があり、進学は必ずしもその答えではないと言うことです。ですから最初から「大学生に子供を育てるぞ」という大前提を持って子どもを育てるのはお子様のためにもお勧めできません。

 

<ミセス・パンプキンからのコメント>

人生いろいろ、幸せもいろいろ

トルストイの「アンナ・カレーニナ」には冒頭には「すべての幸福な家庭は互いに似ているが、不幸な家庭はそれぞれに不幸の様を異にしている」という一節が記されています。人生は幸福よりも不幸のタネがごろごろしているという意味でしょうか。小説でも映画でも、幸福にたどり着いた途端に終わるのはそのような理由からですよと、小説家でもあった恩師から昔、解説された記憶があります(幸せの様子をもう少し知りたかったのに!)。

ある時期までは、幸せの形もいろいろと言えば、負け惜しみか負け犬の遠吠えと取られそうなものでしたが、今日では、それに異を唱える人はいません。必ずしも富貴でなくとも、本人が幸せと感じる豊かな生き方があることを、私たちはさまざまな世界で知ることができます。トルストイは150年生まれてくるのが遅ければ、冒頭にこの言葉は使えなかったことになります。

親が旧い価値観で子供を縛ったり愛情のボタンを掛け違い、「子心、親知らず」の環境で育った子供には、子を思う親心が逆にブレーキになっているのですが、「ブレーキ」自身がその問題点を認めようとしないところに、問題の深さがあるようです。

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