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「知の集積」が都市発展を加速する
つくばエリアの実力

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物流拠点の立地にも好適

(上)イーアスつくばの前に位置し、筑波山もみえる学園の杜公園
(下)見晴らしのよい高台にある、みらいの森公園

現在、建設が進む圏央道は、2015年度にはほぼ全線が開通する見通しである。そうなれば神奈川県から千葉県までが一本で結ばれ、つくばエリアからは東北自動車道や関越自動車道へのアクセスも向上し、交通網は一段と充実する。そこに着目してこのエリアに物流拠点を設ける動きも最近は顕在化している。事実、種苗大手のタキイ種苗は昨年の5月、研究学園駅近くに約7000平方メートルの土地を購入し、関東支店(事務所・物流拠点)を建設すると発表した。常磐自動車道と圏央道が交差するつくばエリアは、国内有数の高速道路網の結節ポイントとして今や全国的にも大きな期待と注目を集めている。

つくばエリアにはもう一つ、名峰・筑波山に代表される豊かな自然という魅力もある。そうした自然環境が子供の情操教育にいいのはもちろんのことだが、ウォーキングやハイキングのコースには事欠かないし、みらい平駅の近くには日本オープン等の会場にもなるようなゴルフ場もあり、レジャー環境としても申し分ないといえる。

都市インフラや商業・医療・文化・教育施設などが充実した「都市機能」、筑波山や美しい里山に代表される「豊かな自然」、そして大学・研究機関などが集約した「知的な環境」という三つの要素を兼ね備えた環境を享受しながら、自分の希望に合わせて住み、働き、学び、遊ぶライフスタイルを茨城県は「つくばスタイル」として提唱している。その看板に偽りなしである。

徹底したソフト提案が需要を創造していく
つくばエクスプレス沿線 住宅用地セミナー・現地見学会
セミナー
 2013年11月15日につくば国際会議場で開かれた「つくばエクスプレス沿線 住宅用地セミナー・現地見学会」(茨城県主催)では、住宅ジャーナリストの山本久美子氏が「カスタマーの変化を見逃すな 住宅供給は需要創造の時代」と題して特別講演を行った。
 そのなかで山本氏はさまざまなデータを基に、住宅購入時に教育環境、治安の良さ、地震などの災害時の安全性、通学・通勤の利便性などが重視されるようになっていることを例証。TX沿線が子育て世代に評価されているのではないかということともに、消費税率アップなどを背景に今が住宅の買い時だと考えている人が多いと指摘した。
住宅ジャーナリスト
山本 久美子 氏
 そしてこれからはこういう人に住んでほしいというようにコンセプトをつくり込んで住宅づくりをしていくソフト提案が需要を創造していくこと。パーツを自分らしく編集したものが住まいであるという考え方に立って、自分らしさを表現できる“編集"の余地を残すという発想もあること。基本的な性能機能を実装した上で、使う人それぞれに応じて細かな見直しをしていく最適化が求められることなどを指摘したうえで、TX沿線のような成長性のあるエリアは、豊かな住空間を提供できるチャンスがあると語った。