ミニバン劣勢のトヨタ、ついに切り札投入

「ヴォクシー」と「ノア」を6年半ぶりに全面刷新

打倒セレナに向けて繰り出したのは、やはり"お家芸"だった。

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発売された新型ヴォクシー

トヨタ自動車は、新型ミニバン「ヴォクシー」と「ノア」をフルモデルチェンジし、1月20日に発売した。ヴォクシーとノアは基本性能が同じで、エクステリアとインテリアが違う兄弟車だ。

製品企画本部で同車のチーフエンジニアを務める水澗英紀氏が「ヴォクシーは「毒気のあるカッコよさ」を、ノアはミニバンの王道をいく”堂々感”を表現した」と説明するように、シャープなヴォクシー、落ち着いた雰囲気のノアと位置づけている。

新型車の価格は218万~297万円。子育て世代がメインターゲットで、日産自動車のセレナ(218万4000~301万8750円)がライバルだ。セレナは国内のミニバン(3列シート)において、2011年から2013年まで3年連続でナンバーワンの販売台数を誇る。

新型ヴォクシー/ノアでは、セレナを2センチメートル上回る140センチメートルの室内高を実現。5ナンバーのボディでありながら、室内空間や荷室の広さを実現したとアピールする。ただ、室内長ではセレナが上回る部分もあるなど、室内空間で甲乙はつけがたい。

ハイブリッドを導入

そうした中で、最大の売りとなるのが、ハイブリッドシステムによる燃費性能の高さだ。ヴォクシー/ノアに今回初めて用意されたハイブリッド車は、ガソリン1リットル当たり23.8キロメートル。セレナのハイブリッド車の16.0キロメートルを大きくしのぐ。ガソリン車も新開発のトランスミッションやアイドリングストップ機能の採用などで16.0キロメートルとなった。

ハイブリッド車は、エンジンに加えてモーターやバッテリーなどを搭載するため、ガソリン車よりも室内空間は狭くなりがち。ヴォクシー/ノアが広い室内を実現できたカギは、床を低くしたことだ。これによって、前席の下にニッケル水素電池を設置することができるようになり、ウォークスルー(前席と後席の間を歩いて移動できる空間)やフラットフロア、多彩なシートアレンジも両立することができた。

水澗チーフエンジニアは、「燃料タンクを薄型化やサスペンション形状の工夫、骨格断面の薄化など複数の要因を品質と性能を落とさずにギリギリに詰めることで、低床化を実現できた」と話す。ライバルとなるセレナに対しても「広さやシートアレンジ、視界のよさなど商品としてセレナのよさはある。しかし、今回(のヴォクシー/ノア)はそれを上回っている」と自信をみせる。

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