不況下のバレンタイン商戦 チョコレートは「頼みの綱」


 月を追うごとに売り上げの不振が目立つ百貨店だが、食品の中でも「菓子」については、実は好調が続いている。全国百貨店で、婦人服が前年比8.7%減と過去最低水準を記録した昨年も、菓子だけは同2.7%増だった。

そんな中、今年もバレンタイン商戦が幕を開ける。チョコレート関連市場は年間約4000億円規模といわれるが、その多くがバレンタイン商戦前後に集中。複数の調査によると、20代以上の女性の過半はバレンタインデーにチョコを購入するが、年々義理チョコの比率が減る一方で、「本命向け」や「自分向け」は増加傾向にあるという。

伊勢丹新宿店では、ひと足早い1月26日までの6日間、チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」を開催した。世界15カ国、60ブランドを一堂に集め、本格志向のチョコをアピール。女性客を中心に売り場は大盛況で、客単価も平均約6000円と高い水準だった。伊勢丹の中野健一マネージャーは、「顧客の潜在的な要求(ウォンツ)を発掘し続けてきた」と、今年で7年目を迎えた同イベント成功の秘訣を語る。

百貨店各社にとってチョコレートはもはや頼みの綱。本格シーズン到来に当たり「サロン・デュ・ショコラ」の盛況が商戦に火をつけそうだ。

(福井 純 =週刊東洋経済)

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