米バンカメの第4四半期は大幅増益に

住宅ローン関連損失急減、金融危機脱却の兆候

1月15日、米バンク・オブ・アメリカが発表した第4・四半期決算は、普通株主に帰属する純利益が8倍以上増加した。写真はカリフォルニア州の同行で2011年8月撮影(2014年 ロイター/Fred Prouser)

[15日 ロイター] -米バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が15日発表した第4・四半期決算は、純利益が約30億ドル増加し、市場予想を上回る大幅増益となった。住宅ローン関連損失が急減すると同時に収入は増加し、金融危機の影響を脱却しつつある兆候が浮き彫りとなった。

普通株主に帰属する純利益は31億8000万ドル(1株当たり0.29ドル)と、前年同期の3億6700万ドル(同0.03ドル)から拡大。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた1株利益の市場予想は0.26ドルだった。

前年同期は、過去の住宅ローン問題に絡む50億ドルの費用計上が重しとなり、減益となっていた。

今回の決算では、住宅ローン関連部門の損失は11億ドルと、前年同期の37億ドルから大幅に縮小した。

収入(会計要因を除く)は14%増の223億ドル。

ウェルスマネジメント部門が好調で、全体の収入を7%、利益を35%押し上げた。

コンシューマーバンキング(個人向け)部門では手数料・金利収入が増加し、全体の収入を1.3%押し上げた。

営業経費は6%減少し、173億ドルとなった。

一方、訴訟費用は23億ドルと、前年同期の9億1600万ドルから急拡大。金融危機に絡む問題がいまだ残されていることも鮮明となった。

トンプソン最高財務責任者(CFO)は「資本や流動性が記録的水準で、信用損失も歴史的な低水準だ。費用削減に向けた動きも軌道に乗っていて、著しい削減効果が出ている。事業の勢いが増しつつある」と話した。

貸倒引当金は3億3600万ドルで、前年同期の22億ドルから減少した。

記録的な株価水準を追い風に世界各地の企業が株式市場から資金を調達したことを受け、投資銀行の手数料収入は9%増の17億ドルとなった。

グローバルバンキング部門の総収入は9%増の43億1000万ドルとなったものの、純利益は9%減の12億7000万ドルとなった。

株式トレーディング収入は27%増の9億0400万ドル。債券トレーディング収入は16%増の21億ドルとなった。クレジットや住宅ローンなどの商品が好調で、コモディティなどの低迷を補ったとしている。

グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門の純利益は35%増の7億7700万ドルと、過去最高となった。

米国株式市場でバンカメの株価は一時3%超上昇した。

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