NISA口座を使うなら、暴落まで待て! 売買しながら、2014年の相場を予測してみた

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【1月3日(金)】NYダウは135ドル安の1万6441ドルと、2カ月ぶりの下げ幅で、利益確定売りに押された。

【1月4日(土)】NYダウは、28ドル高の1万6469ドル。1ドルは104円81銭、1ユーロは142円41銭。シカゴ日経平均先物は終値1万6070円と、大納会と比べると220円安い。

私の14年相場予測&賢いNISA口座の使い方

ここで、2014年相場を予測してみたい。あまり先のことはわからないが、とりあえず、4月の消費税増税(5%から8%へ)までは、株価は下げられないので、横ばい、または上昇するのではないか?理由は、日経平均が消費税増税前に大きく下がるようなことがあれば、日銀は追加緩和してでも支えるとみているから。為替相場も、4月までは円安トレンドは継続するとみている。

理由は、ファンダメンタルズとして米国は金融緩和縮小を始めたが、日本はまだ緩和継続中だから。また、日本は原発が停止しているので、原油、LNGの輸入の影響で、大幅な貿易赤字となっており、これも円安を後押しする理由となる。そして、米国は11月に中間選挙があり、過去のアノマリーでは、NYダウが20%以上下落した過去12回中、7回が中間選挙の年なんだそうで、昨年、急ピッチで上昇してきた反動が、今年の後半(秋頃?)にあるのではないか。

2013年の末から高値を連日のように更新して、一服はしたものの、マーケットは盛り上がっている。投資初心者にしてみれば、NISA口座がスタートして、スタートダッシュで全力(100万円)で買いたくなってしまうだろうが、私ならNISA口座は、長期で保有した場合にトクをするような制度になっているので、年初来高値の今は買わず、暴落があるまで買わずに待つ戦略。

NISA口座は、100万円の投資金額までの売買益と配当金には非課税となる制度であるが、高値づかみをして損失が出ても、特定口座などと損益通算ができないので、それだけは避けたいですね(NISA口座で5年間保有した後、課税口座へ移れば、損益通算はできるそうです)。

内田 衛 カリスマ投資家

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うちだ まもる / Mamoru Uchida

個人投資家。高校時代から株の取引を開始。平成バブル崩壊で多額の借金を背負うが、自力で全額返済して大復活。大学卒業後、大手生保勤務後、フリーに。FP資格を持つ。現在の運用資金は3億円以上。株式投資では中長期、低位株投資が基本。株式のほかに、株の利益で収益不動産投資も行う。2007年8月からは『オール投資』(現在休刊)で5年以上にわたり投資日記を連載、大人気を博す。

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