《若手記者・スタンフォード留学記 22》スタンフォード学生も四苦八苦! 大不況下の「就職活動」


 早いもので、6月半ばの卒業式まで、あと5カ月足らず。最近、友人たちと話していると、どうしても卒業後の進路がテーマになりがちです。ということで、今回は第2回以来、久々に仕事・キャリアに関して語りたいと思います。

これまでの学生生活では、不況の波を肌で実感することは殆どありませんでした。

ところが最近、「エンジニア、音楽会社の社員とか、自分の友達がドンドン首を切られている」、「希望の業界に就職できなかった」といったクラスメイトの話を聞くにつれ、不況の深刻さを痛感するようになってきました。

たとえば、アメリカ人のクラスメイトの一人は、コンサルティングが第一志望だったのですが、その夢叶わず、東海岸のプライベート・エクイティ・ファンドに就職。就職活動では、相当に苦労したらしく、大学院に進学したことを後悔しているようです。曰く、「スタンフォードの学部を卒業したときは、景気が良くて、周りの友人も簡単に就職を決めていた。それなのに、今は大不況の真っ只中...」 自分が就職活動するときの景気--本当にこればかりは、時の運です。

私の学科では、留学生の多くは、政府からの派遣が多いので、就職活動の必要はないのですが、アメリカ人の学生は就活に大忙し。履歴書を書いたり、インタビューを受けたりと、学校の授業どころではない様子です。私の場合、学校の授業とこのコラム執筆でいっぱいいっぱいの状況なので、もし”就活”を並行していたら、間違いなくパンクしていたでしょう。
 
外国人がアメリカで仕事を得るのは難しい

就職面では恵まれているビジネススクールでも、就職事情が厳しいのは同じです。

一番人気の投資銀行が壊滅状態で、金融業界を上客とするコンサルティング業界も景気はよくない。加えて、世界不況の煽りを受け、テクノロジー業界もリストラを始めていますし、今は、ベンチャー企業も守りの季節です。となると、アメリカ人でさえ就職に苦労するのに、いわんや留学生をやです。

ビジネススクールの友人は、「アメリカで就職したい留学生でも、仕事がみつからず、やむなく、母国で就職活動をしている人が多い」と言っていました。

不況の下、魅力的な仕事のパイが減っている以上、スタンフォードMBAの留学生のライバルは、同じスタンフォードMBAのアメリカ人になってしまう。となると、能力は留学生の方が上だったとしても、人脈、語学力、文化的な背景の理解度、グリーンカード取得の手間など、諸々の条件を加味すると、天才の留学生でも、アメリカ人の秀才と張り合うのは、相当に難しいところです。

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