いくつになっても夢をもつことは大事 『プレーンズ』プロデューサーに聞く

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日本版にはオリジナルキャラが登場

――日本人としては、日本代表として飛行機レースに出場するサクラというキャラクターが気になるところですが、女性キャラクターにした理由を教えてください。

日本版をご覧になったのですか? 実はサクラというのは、日本に向けてローカライズ化されたキャラクターで、元のアメリカ版ではロシェルというキャラクターなのです。ですからもともとのバージョンがすでに女性キャラクターだったので、それを日本版に置き換えるにあたっては当然、女性の飛行機ということになったわけです。

――となると、劇中のサクラは桜色のカラリングをしていましたが、デザインなども変更があったということなのでしょうか?

トレイシー・バルサザール=フリン Traci Balthazor-Flynn 南カリフォルニア出身。エンターテインメント業界に入った頃は、ソニー・ピクチャーズのバックグラウンド・ペインターとして「Extreme Ghostbusters」をはじめとする数多くの土曜日朝のアニメ作品を手掛けていた。その後、人気テレビアニメシリーズ「スターシップ・トゥルーパーズ」を含む同社のCG作品で管理職に転身。その後、ウォルト・ディズニー・スタジオに移籍し、デジタル・プロダクション・マネジャーとして、『ピーターパン2/ネバーランドの秘密』などの長編アニメーション作品のテクニカル・ディレクターやCGアーティストを監修。その後、より大きな重責を担うようになった彼女は、エクゼクティブとしてのランクを上昇させ、ジョン・ラセターのクリエーティブ面でのリーダーシップの下、「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ」の一部である「ディズニートゥーン・スタジオ」の作品をサポートしてきた。

実はそうなのです。サクラというキャラクターを作り上げるにあたっては、ウォルト・ディズニー・ジャパンの人たちにいろいろと意見を聞いて、協力してもらったのです。それこそ名前、色、模様などすべてにおいて、日本の文化や日本の女性らしさといった特徴をリアルに再現したいと思ったからです。

そして何より彼女はレーサーですから。最新機種で俊敏なんですけど、非常に芯が強くて、でもちょっとおしとやかなようにも見えるといった感じで。おかげさまで、日本女性らしさをうまくとらえたキャラクターになったと思います。

――ちなみに米国版のロシェルは桜色ではないのでしょうか?

実はもともとのモデルになった機種の形状は同じなのですが、色や模様などはまったく違います。

――ローカライズされたのは日本だけではなくて、別の国でも違うキャラクターがあるということでしょうか?

この作品ではロシェルだけなのですけど、日本を含めて8カ国でローカライズされています。たとえばロシアではタチアナ、イタリアではイズラ、ブラジルにいくとキャロライナみたいな感じで、名前やデザインを変えて、それぞれの国のバージョンを作ったのです。

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