巨大物流センターと立ち上がる「斜めの壁」 穴守稲荷駅の羽田クロノゲートへ行ってみた

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クロノゲートの全貌

その先、環8を渡ったところに、目的の地、羽田クロノゲートがあった。メインの建物はオフィスビルでいえば12階建ての高さのはずだが、威圧感はない。1階外側には、トラックのドッキングステーションが並んでいる。同時に104台が横付け可能だ。

もともとは、荏原製作所の事業所があった土地と聞いている。そこに竣工した羽田クロノゲートは、パンフレットによると〈ヤマトグループの配送ネットワーク、フォワーディング、ロジスティクスといった機能を集結することにより、国際輸送を含めた「物流の革命」を実現するヤマトグループ最大級の物流ターミナルです〉とのこと。

1年で15億個運ぶヤマト運輸

このパンフレットには「24時間稼働」「陸海空マルチ輸送」、そして「発着同時スピード仕分け」など、勇ましい文字が並ぶ。2012年度にヤマト運輸が運んだ宅急便の数は約15億個という。人口一人当たり、12個ほど。ボクは完全に、平均を押し上げる側だ。

建物の中に入り、まずはご説明を受ける。今日はメディア向けの内覧会なのです。ヤマト運輸だけでなく、関連会社の責任者も列席されている。司会者が紹介する中には、ヤマト放送技術研究所の管理職の方も。ヤマトは、放送業界にまで進出していたのか……。

そう思って手元の資料を見ると、ヤマト包装技術研究所とあった。まあ、そうですよね。

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