「世界の蜷川」の東南アジア"武士道"輸出戦略

海外で、演出はローカライズすべきなのか?

世界的な演出家の蜷川幸雄氏が、新作『ムサシ』を引っ提げ、およそ20年ぶりにシンガポールで公演を行った。その期間中に本番と同じ舞台で行われた同氏の講演会で語られた話には、演劇とは縁遠いはずのビジネスパーソンでも共感し、刺激を受けるところがあった。
(Photo by Aflo)

11月、世界的な演出家の蜷川幸雄氏がおよそ20年ぶりにシンガポールで公演を行った。作品は『ムサシ』。かの有名な巌流島の決闘から6年後、鎌倉の禅寺で宮本武蔵と佐々木小次郎が再会したという設定で始まる「武士道」をテーマにした物語だ。宮本武蔵を藤原竜也、佐々木小次郎を溝端淳平が演じた。

2日間の日程で行われた公演2日目の昼すぎ。夜に公演を控えた蜷川氏が、本番の舞台に現れ、ファンの前で講演した。そこでは、作品を通じて伝えたかったメッセージや制作秘話、演出家という仕事を通じて育んだ自身の仕事観を語った。本講演は観客が投げ掛けた質問に蜷川氏が答える形式で進行された。

国籍や国境を超えて活躍する「世界のニナガワ」の考えに、ビジネスパーソンとして共感し、刺激を受けるところが多くあるのではないだろうか。

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