(第16回)「四字熟語・故事ことわざ」で綴る就職支援・第三話『書類作成』

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(第16回)「四字熟語・故事ことわざ」で綴る就職支援・第三話『書類作成』

菊地信一

履歴書作成をおろそかにするな
ケアレスミスでは済まされないぞ

 就職活動時における書類とは履歴書、エントリーシートを指すことは周知の事実だろう。では、その二種類の書類を企業はどのように扱うか?を考えてみたことがあるだろうか。まずは、基本をおさえてほしい。
 履歴書は、すべての企業で提出を求められるものだ。「エントリーシートが最重要視されるから、もう履歴書を"一生懸命"に書き込む必要はなくなった」ということを耳にする。しかし、これは間違い!むしろ、エントリーシートと履歴書を二~三枚のシートに統合している企業が多くなっていることに注目すると、みなさんが考えている以上に約束事項は多い。ここを間違えれば、企業側からは「常識不足の学生だ!」ということになりかねない。それでは、"ここ"とは何か?

 以下参照
(1)欄外の日付→これは提出年月日を記入すること。くれぐれも記入年月日を書かぬこと。
(2)写真→他社提出に使用したものを再貼付しないように。裏側に大学、学部、氏名を記す。
(3)住所→都道府県から記入することを徹底。
(4)学歴→必ず左下の注意事項を参照すること。なんの指示もなければ書き出しは中学校卒業からとする。義務教育課程の修了という意味だ。最近は高校入学から、もしくは高校卒業からと指示されることが多い。大学専用の履歴書ではほとんどがそうだ。学科も忘れずに。
(5)職歴→あってもなくても、必ず一行「職歴」と記入すること。なければ、「なし」と書く。アルバイト歴は職歴に含まれない。あった場合は企業名、部署を忘れずに記入すること。
(6)Eメール→基本はパソコンのアドレスとなる。携帯メールの記入は、やむを得ない場合のみとする。企業の指示に従った方が良い。
(7)電話番号→市外局番の欄ももれなく記載する。企業からの連絡もあるので正確に。ここに携帯電話の番号を書いても問題はない。要は連絡がすぐにとれることが大事なのだ。
(8)賞罰→みなさんの犯罪歴を書きなさい!というものではない。「賞」について記入するスペースだ。小・中・高を通して公的な受賞の経験があれば記入してほしい。全国レベルから県・市レベルまで、スポーツ系・文科系を問わずの受賞例が対象となる。
 いかがだろうか。『転ばぬ先の杖』とならないようにしたいものだ。何事も失敗しないように十分準備をしておくことが肝要であると心得ておきたい。
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