高級ブランド相次ぐ値下げでも、目ざとい消費者は韓国で買う


 円高による値下げで高級ブランド消費は盛り上がるか--。クリスマス商戦の低迷が予想される中、海外高級ブランド品の価格改定が相次いでいる。約1兆円強といわれる国内の高級ブランド市場もここ2~3年はユーロ高を受けた値上げが続き、停滞感が強まっていた。そこへ世界金融危機。急速に円高が進み今度は値下げの環境が整った。

たとえば、伊サルヴァトーレ・フェラガモは11月半ばにレディースバッグやシューズなどを値下げ。日本市場向けの独自開発新商品について、通常価格帯より8.8~14.6%引き下げたという。また、仏ルイ・ヴィトンを展開するLVJグループも同じく11月からレザーグッズ、革小物、アクセサリー、靴、時計、宝石について平均7%値下げした。

こうした値下げは、確かに消費者の購買意欲を喚起しそうだ。だが、目ざとい消費者の目は隣の韓国に向いている。同国は通貨ウォンの急落で、10年前の通貨危機再来とも言われる状況。昨年の今頃は1円=約8ウォン強だったレートが現在は1円=15ウォン強。JTBによれば、年末年始の海外旅行者数予想は前年比4.6%減の58万人だが、韓国は約25%増の9.1万人。「30~40代の女性を中心としたお買い物ツアーが高い人気」(同社)。年明け以降は燃油サーチャージの引き下げもあり、人気は当分続きそうだ。

(福井 純 撮影:今井康一 =週刊東洋経済)

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