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第3回
カロヤンはじめて物語

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「抜けはじめてわかる、髪は長~い友達」というテレビCM。30代後半以上の人には、今でも鮮明に記憶に残っている人も多いのではないだろうか。画面に大きく映し出される「髪」という文字。その右上の3本の線が、ふらふらと抜け去ると、左上の「長」の文字が横に伸びて、「長い友」になる印象的なCMだ。
このCMが作られた1970年代から今に至るまで、「育毛剤」の代名詞と称されることもある「カロヤン」。多くの育毛剤が新たに誕生する中で、40年近く愛されているカロヤンの開発秘話を紹介する。

 

「カロヤン」が登場したのは、日本が高度経済成長期を終え、安定成長期に入った1973年のこと。まさに、人々の関心がより良い生活、生活の質に向くようになった時代だった。

そうした中、次々と発売されるようになったのが、「育毛・発毛促進剤」や「養毛剤」といわれる生活改善商品だ。当時、生活も豊かになり、髪の毛のことまで気配りできる余裕が出てきたのである。

第一三共ヘルスケア
研究開発部 開発第一グループ
主査 開発啓之

「1960年代後半から70年代前半には、20種類近くの育毛・発毛促進剤や養毛剤が発売され、まさに育毛剤ブームが起こっていました。けれども、そうした商品のほとんどは、効果に関するしっかりとした臨床研究データなどはあまりありませんでした。そこで、研究に基づいた、きちんとした根拠(エビデンス)のある商品を開発したいとの思いから生まれたのが、カロヤンだったのです」と第一三共ヘルスケア研究開発部の開発啓之氏は振り返る。

実は、カロヤンの前身は、円形脱毛症や壮年性脱毛症などの治療薬として1968年に承認された「医療用医薬品」フロジン。その有効成分であるカルプロニウム塩化物を「一般用医薬品」として開発したのがカロヤンだ。

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