センター試験廃止?大学入試のあるべき姿とは

ダメなのは「学力評価方式」ではない

新世代リーダー予備軍とも言える10代の優秀な若者は、どんな未来を描いているのか。「スーパーIT中学生」「スーパーIT高校生」として早くから独自の道を切り拓いてきたデジタルクリエーターの灘高生が、未来予測を発信。ITや政治、経済、教育、ときにはアイドルや女の子ネタまで、感度の高い移り気なアンテナがキャッチするまま書き連ねる。

 

Tehuの言葉「ダメなのは『学力評価方式』ではない」

ここ数カ月、ゆとり教育の脱却からの流れとして、大学入試改革が話題になっています。

現役の高校生として、現在の中教審(中央教育審議会)の動きについては思うところがあるので、今回は大学入試改革に関する試験……じゃなくて、私見をお届けしたいと思います。

現在のセンター試験のどこが悪いのか?

そもそも、現在のセンター試験は良くないのでしょうか?

これについてボクのフェイスブックに書き込んだところ、一部の人たちからは、「現在のセンター試験でも学力自体を測ることは可能で、問題ないのではないか」という意見がありました。たしかにその通りで、学力を測るという機能面のみを考えれば、現行センター試験でも十分と言えるかもしれません。

ここで問題となるのは、「学力」とは何か? 「測る」とは何か?というハナシです。

大学入試において「学力」は絶対に必要なものです。あとでも言及しますが、ボクは「学力」のない人間がほかの活動によって評価が補完されて、いわゆる「いい大学」に受かるというのはホドホドにしておくべきだと思っています。

そこでの「学力」とは大学でスムーズに勉強を進められるようにするための「学力」です。高校でちゃんと勉強したかどうかをみる「学力」とは少し毛色が違う。後者は高校の卒業単位認定試験でいいと思うのです。

センター試験は「高校の出口」ではなくて、「大学の入り口」なんだから、各受験生の学びたいもののみにフォーカスして、大学で必要な「学力」のレベルに達しているかを調べられればそれで十分です。

作問者の向いている方向自体がおかしい

たとえば、英語なんかは最もわかりやすい例です。センター試験の英語は、高校でちゃんと勉強したかどうかは判定できるかもしれませんが、大学で学問をやるにあたって必要となる実践的な英語力については何の指標にもなりません。そもそも作問者の向いている方向自体がおかしいのではないでしょうか?

また、「測る」ということにおいて、一度きりしかチャンスがない現行のセンター試験は愚の骨頂です。米国のSAT(大学進学適性試験)などは年に7回実施して、いちばん良い成績を選ばせてくれます。

これってすごくフェアだと思います。人間誰しも失敗します。ボクの知り合いにも、非常に優秀にもかかわらず、試験当日のパフォーマンスが悪くて1年を棒に振った人が何人かいます。

試験を複数回にしたからといって、「学力」をごまかせるというわけではないので、試験制度のフェアさを増強させられるでしょう。

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