英語は7割でイケル! 難解な文法より実践力上達への近道

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オンライン英会話では職場での話題を再現

半導体製造装置メーカー、ディスコでレーザー光を使った装置の開発に携わる田畑晋さんが英語を学び始めたのは約2年半前。仕事で米国に長期滞在する話が持ち上がったことがきっかけだった。

結局、滞在には至らなかったものの、現在の業務でも、メールのほか、海外顧客などに英語で装置の説明を行うことがある。顧客が訪れた際には通訳が同席するが、「装置を買うか買わないか迷っている顧客に、できるかぎり自分の言葉で伝えたい」。

たどたどしい英語でも自分で説明することで、顧客は田畑さんの顔を見て真剣に聞いてくれる。「正しい文法かどうかは大した問題ではない。開発意図や製品についてどう伝えれば効果的かを考えて話す」。

会話力アップのために2年前から続けているのが、オンライン英会話レッスンだ。週に4回、1日30分程度受講。職場で話題になっていることを話し、ビジネスで使える表現を覚える。数多くの講師との会話を重ねたことで「英語で会話することへの恐怖心がなくなった」。 

社内で定期的に開催されるネイティブによるマンツーマンの英会話レッスンにも参加している。講師が元社員で田畑さんの業務内容にも精通しているため、レッスンでは装置の説明を顧客にするという設定で英語を学ぶ。資料を使ってプレゼンの練習をすることもある。

一方、「書く」「聞く」力を鍛えるのにはスマホアプリを活用。ライティング力アップには英語日記アプリを使って職場で日々起きたことを書きためている。リスニング練習には、往復3時間の通勤時に米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカの最新ニュースが読める「i daily」を聴視。同アプリには記事を読み上げる機能が付いており、これを聞きながら記事を目で追う。スピードの調節もできるため、意味をくみ取ることができなかった記事はスピードを落として聞き返す。

田畑さんは、日々練習を続ければ、「日本で英語を身に付けるのは無理ではない」と実感している。

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